このレビューはネタバレを含みます
ガリレオ三作目、最新作
作品として扱われている内容は
３つの世帯に可愛がられていた歌手の卵
親と親の親友と、歌の先生
彼らが彼女の死に関して
結託して事を起こす話
安定のガリレオとしての面白さがあり
柴咲コウと福山雅治コンビのガリレオが観れることが嬉しく
とはいえ容疑者Xの献身と同じく
今回のゲスト陣の物語が中心、湯川教授が表に出突っ張りという印象ではない
ただ準レギュというか準主役というかの
草薙刑事も今回の事件には縁深く
そこのドラマも組み込まれていてむしろ主役に近い
先に作品としての感想でいうと
二段構えの真相なわけだけど、一段目の真相までがちょっと引っ張りすぎというか
しっかり描いているといえばそうなんだけど
そこから二段目の真相までの切り替わりも
シームレスというか、一本調子の移行だったので
もう少し抑揚が欲しかった
というか、いろんな要素で二段目があるの分かってしまって
かつ一段目の真相の時点でおおよそ検討つくし、その部分についての感情の露出があんまり大人しかったから
自分としては事件としての終わりに盛り上がりが欠けてしまった
むしろ
田口浩正さんの役が親友の娘への想いを吐露する場面の方が
ああ自分も姪や親友や他の皆さんのお子さんに同じ気持ちを抱くだろうなあ
という気持ちの動きと
ラストのそれぞれの日常の画面で
亡くなった人への想いがどんな形であっても
それを飲みこんで毎日が続いていくことが
久々にランダムで映画観てるのに
人生ど直撃で、どっぷりメメントモリに入った
せめて親友に会いたい
