舞台挨拶付きの回で鑑賞。
ガッツリ年代なので身につまされつつ2回泣きましたが、ぜんぶ音尾琢真にヤラれました。まんまと泣かされて悔しく思う隙もないぐらい上手い。上手いと思うことが冒涜と感じるほどに自然。
序盤胸くそ悪かった男が徐々に心配になり、秘めた心の痛みを知るにつれて好きになり、無性に彼の幸せを願ってしまう。
映画を観て、会えて良かったと思う人に会えるってシンプルに幸せ。誘ってくれた友人に感謝。
レビューを一頻り繰ったんですが、書いてる人が見当たらないのが意外なくらい高橋和也が良かった。終盤を攫ってる。
まさにバブル期！って感じの胡散臭さ、強権と傲慢、悪びれない魅力を体現してて唸る。とにかく声が良い！！
主人公の恨み骨髄、真っ向ラスボスかと思いきや、、、と、ここからの愛憎の複雑多層がリアルでぐわっと心臓を掴まれる。
肝心なところで在り来たりな逆襲もできないヘタレな主人公が、自分なりの対峙の仕方を見つけ、ちゃんと着地が出来てほうっと安堵した。
紅一点の深川さん、アイドル出身の方とはつゆ知らず。瑞々しい繊細な演技に惹き込まれた。
口下手な彼女が好きな仕事について一心に語るところ、とあるシーンで涙するところ、仕事が報われた時の喜び、素直な気持ちの動きが愛おしかった。お名前を覚えたので応援したいです。
この映画を必要としている人に届いて欲しいので、ご覧下さった方お一人に留めず、なるべく広めて頂けたら嬉しい。という柴山監督の素朴な願いが素敵でした。
不祥事や酷いハラスメントの報道が相次ぐ昨今、清涼なお話が聞けて嬉しかった。良い時間でした。
一点だけ。バブル期の主人公を別の方が演じていましたが、玉山さんのままで全然行けるんじゃないかなぁ‥‥、多少絞ればw（ほんの少し加工すれば？）
すみません、私は子役より本役に演らせろ派なモンで、ついついww
