フォロワーさんのレビューでこの作品を知り、内容も面白そうだし、ノオミラパスが好きなので早々に鑑賞しました。
調べたら、ノオミラパスが制作総指揮に加わってるのだが、何とタルベーラの名前も。
羊飼いの夫婦に起こる摩訶不思議な物語。ひと時の幸せと、悲劇を広大なアイスランドの片田舎を背景に静かに淡々と描かれる。
ある日いつものように羊の出産に立ち会った夫婦イングヴァルとマリア(ノオミラパス)。明らかに羊ではない(なにか)が産まれてくるのだが、子供を亡くした過去のある2人はアダと名付け、大切に育て始める。
夫婦に幸せをもたらしたアダの存在はやがて破滅への道を辿ることになる…
夫の弟がやってきて初めてアダを見た時の怪訝そうな顔…(あれはいったい何なんだ？)と兄に問いかけます。きっと100人居たら、100人が同じ問いかけをすると思います。一番可笑しかったのが兄の回答で、静かに(幸せってやつだ)と答えるのだが、全く答えになってない🤣しかし、夫婦はいたって真面目であるし、その異質な存在を隠そうとも思っていない。
母羊からアダを奪った形になる為、母羊は度々アダの近くに訪れるが、マリアは大声で来るなと追い払い、ついには撃ち殺してしまい突然狂気を剥き出しにします。
アダがなんやかんや言って無駄に可愛いのも、ちょっと戸惑うわけなのだが…ラストに出てくる(あの存在)で一応はアダの謎が解けるわけよね。しかし今度は(あの存在)の謎が深まるよね…
明らかに異質な映画だし、人を選びそうだけど私的には好きな類の作品でした。
