HK

マンディブル 2人の男と巨大なハエのHKのレビュー・感想・評価

3.5
トロッ!・・・(意味は映画を観てお確かめください)
日本劇場未公開のフランス映画です。
この巨大なハエが妙に気になって観てしまいました。

原題の“Mandibules” は節足動物のアゴの意味だそうです。
本作に登場する巨大なハエのアゴということでしょうか。
サメは“Jaws”でハエは“Mandibules”?
でもパニック映画ではありません。
このハエ、人は襲いませんし。
人は・・・ですが。

まずは、のどかでほのぼのしたテーマ曲からスタート。
しかし、その後登場した小悪党のおバカ二人組の会話はあまりにくっだらなくてバカすぎて共感度ゼロ。
偶然みつけた巨大なハエ(全長1mくらい)を調教して銀行強盗させる?
話が突飛すぎて、笑えるどころか呆れるばかり。

しばらくすると、それを通り越して二人のドジさ加減に少しイラついてきました。
このまま観続けるべきかしばし心の葛藤。
この感じは以前観た『スイス・アーミー・マン』に通じるような。
でも『スイス~』みたいに下ネタ満載ではありませんが。

しかし、バカバカしいと思いながらも、だんだんとハエが妙に可愛くなってきて、二人を応援している自分に気づき・・・
そしてラスト!
あのほのぼのした曲のエンディングが流れ始めると、初めは呆れてむしろ嫌いだった二人がなぜか愛おしく感じられ、よし、おまえらもうぜ~んぶ許す!という気になってしまうから不思議。

私の場合、この映画を観てる間は★2.5、観終わって★3、一晩寝たら★3.5。
時間の経過とともに徐々にポイントがアップする前代未聞の体験をしました。
さらに時間が経つともう少しアップするかも。
HK

HK