Nちゃん

愛なのにのNちゃんのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
3.3
古本屋の店主・多田は、店に通う女子高生・岬から求婚されるが、多田には一花という忘れられない存在の女性がいた。
一方、結婚式の準備に追われる一花は、婚約相手の亮介とウェディングプランナーの美樹が男女の関係になっていることを知らずにいた。


城定と今泉が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。
今作は今泉が脚本を担当し城定が監督を務めた。


多田の巻き込まれ感がハンパないがラスト多田の「愛を否定するな!」には圧倒された。
多田はいわゆる真面目ちゃんなので多田が言う「結婚する夫が他の女と寝たからって自分まで他の男と寝たからって罪の意識が平等になるわけじゃない、お互い傷つくだけだから俺らも寝るのはやめよう」は最もだし正論だけど、そうだとしてもそれではいかない気持ちだってある。
同じ気持ちを味わせたい&後悔してほしい&やるせなさを実感したいし実感させたいのだ。
それを正論だと言って、しかも多田は一花に気持ちがあるからもう会えないだなんて多田の真面目ちゃんめ!って感じだけど一花がクソ自分勝手すぎる女なので誰が悪いとかじゃなくて、みんな自分の気持ちや欲に正直に生きていたら、女子高生に求婚されいざ気持ちに応えようと思った矢先に親に家に押し入られ援交呼ばわれされて警察沙汰になるわ、好きな一花からどうでもいい男扱いされてセフレにならないかと誘われるわ、それでもまだ一花のことが忘れられないし、女子高生からまた手紙もらうわでそれも多田はまんざらじゃないよっていう多田の人生です。

大事な事だからもう一回言うけど、
多田も女子高生も一花も旦那もウエディングプランナーも、みんな自分の気持ちや欲に正直に生きていた結果こうなったんです。どういう関係だろうと、愛を否定するなっ!!!


それとタイトルの「愛なのに」とストーリーを無理やり紐付けてるような気がしてうんざりした。
「好き」が度を越したら執着になって、それを美化した言い方が「愛なのに」って言ってるだけのような気がして、良いこじつけ方だなって。わざとらしいっていうか。


なんかなー、やっぱり思ったよりセックスがテーマな内容もちょっと違うなーって思ったり。
Nちゃん

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