かいと

蟲師 日蝕む翳のかいとのレビュー・感想・評価

蟲師 日蝕む翳(2014年製作の映画)
4.3
お馴染みのナレーション「およそ遠しとされしもの──下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群を、ヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて“蟲”と呼んだ」で始まる蟲師の特別編。1期放送後、7年振りにアニメ化した作品。
これまで語られてきた蟲は不思議な天気や病気のような身近な事柄を起こすものだったが、今回は日食という一大イベントが物語の核となる。
おどろおどろしい日食の描写に脱帽。そして双子の対比や葛藤も良い。一人はおそらくアルビノなんだろうけど、通常であればそれに起因するいじめ描写が付随してくるところ、それがないことも見やすい。
蟲師だからといって蟲の対処が容易いわけではなく、あくまで詳しいだけという世界観も好き。見ていてゆったりとした気分になれた。
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