うん、結構面白かった！設定が上手く効いてる感じ。
小学6年生が夏休みに映画を撮る話です。この、中学生でもなく、高校生でもなく、小学生、というのが効いてる。(劇中映画の)話自体は大して面白そうではないんですが(失礼)、小学生だし…と思うと許せるし、何より、映画を撮ることの大変さが80分という短尺に凝縮されてる。映画好きなら楽しめると思います。
役者さんは全然知らない方(ほぼ子役！)ばかりだったんですが、主演の男の子とヒロインの2人を決めた時点でこの作品はもう勝ち組だと思う！冒頭5分で持ってかれました…めっちゃワクワクドキドキした！
ストーリーはど定番な感じです。品行方正というか。でも、映画を作るときに起こる障壁というか問題、いろいろあるんですが、うまいと思ったのは、これは普通の大人の映画作りでも同じ…子どもたちを見ながら後ろのそういう背景(虚構ではなく実際の映画作り)を見てる、透けて見える、みたいな気持ちになった。
ちょいちょい、というか、かなりご都合よろしい展開もあるんですが(笑)、そこは御愛嬌。
終盤の先生の行動にはグッと来てしまった。
あとこれは想像ですが、お父さんとお母さんも昔、主人公とヒロインのような関係性だったんじゃないかな…？だってお母さんが櫻井淳子さん！(この映画で一番の大物だと思う。なんてったって女優さん^^)
まったく意識してなかったんですが、脚本が1つ前に観た「グッドバイ、バッドマガジンズ」に関わっている方だった！！めちゃめちゃ驚いた…
たまたま、ゲオの準新作セールで借りただけなんですが。(ただ、これはジャケ借りではなくて、レビューを見かけてクリップしてた)
奥山雄太さんという方です。グッドバイ、バッドマガジンズの監督さん(横山翔一監督)の脚本をずっと手掛けられている方みたいですね。個人的にドラマ「レンタルの恋」が昔、好きで(好きというか、なんか習慣になって観てた…設定とか演出とかめちゃくちゃ変な話なんですが！笑)これの脚本も書かれていた事に驚いた。ちなみにそのドラマは田辺茂範さんという方も書かれてたんですが、この方の脚本も結構好きで。別にめっちゃエモいとかすっごくグッと来るとかではないんですけど、なんか、癖になる系かも知れない。
先生を演じていた井上小百合さん、よかったです。元・乃木坂の方なんですね！プロフィールを見てビックリしたのが、以前、青木柚くんが出てたNHKのラジオドラマに出てた…！声聞いた事あったんだ(驚)このラジオドラマは結構評価が高かった作品で再放送もあったんですが、そういう作品に出られている、ということが、彼女のこれからというか、作品選びの巧さを物語っていると思います。
ちなみに監督は「成れの果て」の方。作風が違いすぎる…これまた驚き。
(でも変な意味のチープ感はちょっと似てるかもしれない。別にけなしてなくて、そのままの意味。B級好きには全然許せるというか)
うちの子も本作の子どもたちと同い年。普段全然実写を観ませんが(苦笑)、ちょっと観て貰って感想聴いてみたいと思った。季節もぴったりだし！多分話自体はオッサン臭く感じると思うけど…(笑。でもこの脚本家さん、私より年下！驚)苦労して苦労して作り上げる喜び、みたいなのを感じて欲しいなと思う。
追記)これ、アマプラ見放題にあるんですね…！感想読んでいて気付いた。。またやってしまった(苦笑)無駄にレンタル代が…(チーン)
さらに追記)実は観ながらヒロインの女の子について「大きくなったら萩原みのりちゃんみたいになりそう…(美少女！)というか、ドラマ「放課後グルーヴ」の時のみのりちゃんみたい！」って思ってたんですよね。で、後から監督が「成れの果て」の方と知った…(共通点！！)監督絶対こういうタイプが好きでしょ！^^
