｢伝説のハガキ職人｣と呼ばれたツチヤタカユキ氏の私小説を映画化。
ツチヤ氏を岡山天音さん、彼の大阪時代の友人ピンクを菅田将暉さん、
ツチヤ氏がお笑いの世界へ踏み入れるキッカケを作る、
オードリー若林さんにあたる西寺を仲野太賀さんが演じてます。
このツチヤ氏という人、笑いのネタを書くために全てを注ぎ込んでしまいすぎた結果、
仕事は何をやっても長続きせず、完全に社会不適合者状態。
オードリー(劇中ではベーコンズ)のラジオ構成作家になれたとて、
極端なコミュ障と、やりたくない事は断固としてやりたくないという性格で…。
正直1ミリも共感できない人だし、身近にいてほしくない人なんだけど、
ある意味ここまで｢笑い｣つまり｢自分の好きなこと｣をストイックに追い求められるってのも凄いことだよなぁって思ってしまったり。
ツチヤ氏は岡山天音さんじゃなきゃダメでしょって思えるくらい、鬼気迫る演技で素晴らしかった。
菅田将暉さん、仲野太賀さんももちろん良かった。
ツチヤ氏に、西寺やピンク、そして一定の距離を保ちながらも理解をしてるお母さん(片岡礼子さん)がいてくれたことが本当に良かったなと。
｢お笑い｣の世界そのものの恐ろしさや狂気が垣間見えて、
ちょっと身震いきてしまうような雰囲気が常にあって、凄いものを観たなと感じましたわ。
