やっぴー

夜の来訪者のやっぴーのレビュー・感想・評価

夜の来訪者(2015年製作の映画)
4.0
2015年、イギリスBBC製作のテレビ映画。
1912年のイギリスを舞台に、富豪の娘の結婚を祝う食事会のさなか、
グールと名乗る警部が現れ、ある若い女性の自殺を告げる…といった内容。
グール警部役の方は、ハリポタのルーピン先生役の方で、その方以外の役者さんは割と地味め…。
登場人物も、警部、娘、娘の両親、婚約者、弟、そして自殺した女性くらいなのだけど、
ほぼお屋敷の中で警部が家族を詰めていくって感じの会話劇。
グイグイ責め立ててくるグール警部に、だんだんタジタジになる一家が何とも哀れ。
そして労働者階級の貧困とか、貧困女性の救済についての曖昧さとかの問題提起もしてて良かった。
無表情なグール警部がなんとも言えない静かな迫力。
落としてちょっと上げてまた落とすみたいなラストも皮肉が効いてて良かった。
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