ちー

THE FIRST SLAM DUNKのちーのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

▼1回目鑑賞 2022/12/11
まさかのリョーチンが主人公の話。
原作大ファンとしては思うところは色々あったけど、新しいスラムダンクだった。
話の構成としては、リョーチンを中心に山王戦の話が進んでいった。
リョーチンは沖縄出身で、一緒にバスケをしていたソータという兄がいた。
小さい頃にお父さんを亡くしており、悲しむ母に兄は家族の大黒柱になるとる誓っていた。
しかしそんな兄も釣りに出かけたときに、還らぬ人となってしまった。
兄とどうしても比べられてしまい、また、兄もいなくなったショックから母親も苦しんでいたため母親ともうまくいかない…
そんなリョータの過去の話が、山王戦の途中にちょこちょこ入っていました。

映画の良かった点は、試合の臨場感。
これはアニメではできないクオリティだし、CGだからこそ、リアリティな動きができていたと思う。
また音楽も最高で、試合のシーンではとても盛り上げてくれていました。
見る予定があるのであれば、サブスクや金ローではなく、映画館で見た方が感動すると思います。
また、山王戦の全てをやるわけではなく、一部のところだけがピックアップされていた。
(お前は鰈だ、大好きです今度は嘘じゃないです、などはなかった)
原作ファンとしては寂しい部分もありますが、全部を2時間ちょっとに収めるのは難しいので、うまく端折れていて良かったのかなと思います。
(パンフレットのインタビューで、先生も映画の大スクリーンにギャグの一コマを入れるのは難しいとおっしゃっていました)
また、最後の数分は漫画同様、無音で表現されていたのがとても良かったです。

残念なところは、声優さんがちがったところです。桜木と流川は最後までなれませんでした。
桜木の「返せ」や「ヤマオーは俺が倒すby天才桜木」は、やはりイメージと違くて残念でした。
最後の左手は添えるだけが声に出されていなくて良かったと思ってしまいました…
あと、リョーチンが最後にアメリカに行ったところと、沢北が「見たことなのない景色を見てみたい」と神社でお祈りしたことを後悔するシーンは、特になくても良かったなと思いました…。
また、「オソロ」や「チャラい」という現代的な言葉は少し違和感を感じてしまいました💦

原作が大好きな人が見るとどうしても納得のいかない部分は出て来てしまい、原作を1度読んだことがあるくらいのライトなファンの方だと楽しめるかなと思います。
原作を知らないかたが初見で見るのはどうなんでしょう…読んでおいた方が良いなとは思いました。

▼2023/5/20
実家の母と鑑賞。
1回目を見てから半年。
先生の想いやいろんな人の意見も含めて鑑賞しました。
1回目は驚きが大きく純粋に見れなかったのですが、2回目は作品に集中してみることができました。
やっぱり試合のシーンはすごい。
そして新しいスラムダンクとして受け入れて見ることができました。

▼2023/6/7
3回目の鑑賞。
音がすごいドルビーシネマで見ました。
音楽はもちろん、波の音やボールの響く音、細かい音まで聞こえてとても良かったです。
3回目は1人で見たのですが、まさかの3回目で号泣…。
「ソーちやんのいない世界で、俺にはバスケしかなかった。バスケを続けさせてくれてありがとう」の手紙のシーンで親の気持ちになって感動したり、それを書いてるリョータの気持ちなど、より感情移入して見ることができました。
そして沢北がかっこいい。笑
漫画ではあまり好きじゃなかったのですが、動いてる沢北が本当にかっこいい(笑)
それほど動きもリアルですし、3Dにしたからこそできたことなんだなと感じました。
山王チームの舞台挨拶もありました。
みなさん息遣いなどにこだわられているようです。個性豊かな声優さんのトーク楽しかったです!
⭐️4.2→⭐️4.6に上げました!

▼2023/7/23
4回目の鑑賞。
ドルビーで見てしまうと、通常の音質と映像にさを感じてしまい、物足りなくなってしまいました!笑
初めて個室みたいな席で鑑賞した思い出です!
昼練チラシゲットです!

▼2023/8/15
井上先生が登壇されると聞いて絶対観たいと思ったコートサイド付き上映。
しかもドルビーが復活ということで頑張ってチケットを取りました。
0:13につながって残り5席でした🥹
前のほうしか空いてなくC列の1番端を取りました。
見づらくないか不安だったのですが、迫力があってこれはこれでありでした!
しかも舞台挨拶があったので、より映画館ならではの特別さで鑑賞できました。
映画は相変わらず泣きました。
よく走ってた三井、のところと、頑張れ赤木…!のところで号泣です。
これは小暮くんが言うことに意味があるなと実感しました。
あとは桜木がみんなに頼られて嬉しそうなところと、この4ヶ月夢中になってバスケットをしていたことを思い出すシーンも号泣です。ここは漫画を読んでいた方が泣けるシーンだな思います。

そして念願の舞台挨拶…
声優さんのトークもとても面白かったです。
井上先生が入ってきたとき侍のようだった、とか、例のジブリ作品が全く情報が無く公開だったことについて触れてくれてました(笑)
楽しいだけで無く、作品への真剣な熱い気持ちを聞けたのが良かったです。
かぬかさんはまた客席に見にきてた(笑)

大好きで尊敬してやまない井上先生の登壇は、本当に時間があっという間でした。
井上先生の言葉一つ一つが本当に素敵で、ライビュを見れて良かったです…。
作品は見てくれる人がいないと完成しないものとおっしゃっていて、自分の伝えたいことが見てくれた人に伝わってやっと作品になるとおっしゃっていました。
作品へのこだわりはやはり全てのようですが、キャラクターの表情(全部を井上先生が描くわけではないので、キャラクターに近づけることを大切にしたようです)、演技、プレイ中の動き(手の動きや重力など)と言っていました。
同じセリフに10takeもやったと声優さんが言ってましたが、漫画の吹き出しや字の形でキャラクターの感情や声の大きさ、湿度を表されているようで、その思っているイメージに合わせようとして10take目になっていた…ということがあったようです。
宮城の設定は、沖縄出身というのはもともと決めていた設定のようで、家族構成などはピアスという作品で少しずつ決まっていったとおっしゃっていました。
続編については、言葉は縛ってしまうので言わないとのとことです。(あるといえば無かった時にがっかりさせるし、無いと言えば作りたい時に作れなくる)
山王戦であることを公開まで公表しなかったのは、プレゼントのラッピングと一緒で、渡した時に中身を言われてもワクワクしないから、公開まで中身は言わなかったそうです。(かっこいい…)
また、漫画であればページを巡ったときにびっくりしたり笑って欲しいという気持ちがあるようで、映画もそういう気持ちを持って望んだとおっしゃっていました。先生がスラムダンクを電子書籍にされない所以を感じました。
円盤については、考えてくださっているようで、冬頃を検討中のようで、とても楽しみです。(映画は秋公開が12月に伸びましたが、12/3は晩秋とのことでギリギリ秋だったようです笑)円盤絶対欲しい…
今回のザファという作品は、漫画のスラムダンクとは別の木だと思って作られているそうです。(漫画スラムダンクという木があって、ザファは同じ根っこで繋がっている別の木ということです)
作り手として、同じものをただなぞった作品を作りたくなかったという気持ちがあり、それが今回のような映画作品になったそうです。
井上先生が家族や友人に勧めてくださった人もいたり、本当にたくさんの人に見ていただいてありがとうございますと言っていて、
井上先生のご挨拶を聞けた時に、涙が出ました…。
ロングランが終わるのはとても悲しいですが、井上先生が映画館で見てもらうことに意味を持って音響や映像にこだわって作られたこの作品を、8/31までできる限り映画館で観に行きたいと思います。
⭐️4.6→⭐️4.8に変更しました!

▼2023/8/26
コートザファイナル
新宿TOHOにて、念願のIMAX(レーザー)で鑑賞。
夜の部で行ったので、夜ご飯がてらポテトとチュリトスとココアを頼んだら、糖分のとりすぎで一瞬眠気に襲われました…
ドリブルこそがチビの生きる道なんだよ、と、よくぞ走った三井→からのミッチーのスリーポイントカウントワンスローでフリースローを決めて「わはは」って笑うシーンは、何回見ても大好きなシーン。
湘北にはいってよかった、も、改めて素敵な言葉だなって思いました。(廃部にさせられそうになったり色々あったのに、そこまで思えるのは本当にすごいと思う)
終映まであと少し…寂しいです。
もう一回くらい映画館で観れたらたらいいなぁ…🥹

▼2023/8/30
念願の応援上映!!
+解説コメントでの鑑賞。
応援上映はめちゃくちゃ楽しかったです!
まず音が良い。ドルビーやIMAXを見ましたが、応援上映の爆音が1番息づかいなどの細かい音まで聞こえました。
↓応援上映で面白かったところ
①試合開始と終映後の拍手
②点を決めた時やナイスプレーをした時の拍手(本当に試合を見にきてる感覚になりました!)
③映像に対しての掛け合い
沢北「日本一の高校生になりたいのか?なるがいいさ」
\どこで〜!/
沢北「俺のいない日本でな」
\キャー!!!/

沢北「日本の高校でできることはやり尽くしました」
\まだあるよ〜!/

沢北の人気がすごかった😂
よーい、ドン、でダンク決めた時も黄色い歓声で溢れてました笑
神社の階段登る時に手拍子するのも面白すぎます

④名シーンでの拍手や歓声
・素人だからよ
・ドリブルこそがチビの生きる道なんだよ
・流川は笑った
・俺は今なんだよ
・頑張れ赤木!

この辺りで拍手や歓声がおきていたのが印象的です。

解説コメントも、リアルな試合を見てるみたいでとても楽しかったです。
タイムアウトを2回とった湘北は交代することで少し休ませてるんですね、や、野辺は手を痛めていたようですね、や、桜木が最後交代するしないで揉めていた時に、流川が沢北を倒すファルをとって「汗を拭くのに時間を稼げてますね。意図的なファウルかもしれません」と言っていた部分など、解説で気付けたこともたくさんありました!
あとはスラムダンクならではの試合中の面白シーンに、どんな解説をするのかとても気になりました。
桜木がリバウンドを取ることが大事だと言われた後にコートに戻ってゴリにカンチョウをかますシーンは、
「桜木がコートに戻りましたね。どんな指示を受けたのでしょうか。おっと!カンチョウをしました。これも指示なのでしょうか」
と解説されてるのに笑いました😂
桜木が安西先生にタプタプするシーンは「また桜木が監督とじゃれあってますねー」と解説されてました(笑)

8/31は映画館に行けないため、これが最後の映画館での鑑賞となります。
とても寂しくて、最後は映画館のスクリーンで見たことを忘れないように集中しました。
再上映をやってくれることを信じています。
その日まで円盤でたくさん楽しませていただきたいです。
円盤発売予定?の冬までとても寂しいですが、楽しい時間をくださった井上雄彦先生と制作陣の皆様にたくさんの感謝を込めて。
素敵な作品を長い期間にわたって上映していただき、本当にありがとうございました!
何回見ても、大好きな作品です。終わらないで〜。
ちー

ちー