ちー

紅の豚のちーのネタバレレビュー・内容・結末

紅の豚(1992年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃ジブリの音楽集を聴いていて、曲が大人だったのであまりみたいと思っていなかったのですが、大人になって少し気になっていたので金ローの機会に旦那さんと一緒に鑑賞。

まず感想としては、飛行船の話なのでイタリアの空や海、街並みの景色がたくさん映って綺麗でした。
海外に行きたくなりました🥺
個人的によく聞く有名なセリフの「飛べない豚はただの豚だ」より、フィオのセリフの「きれい、世界って本当に綺麗」の方が良いセリフだなと思いました。

魔法で豚にされたポルコは、空賊から人質を守る賞金稼ぎをしています。
街には飛行船乗りが集まるホテルのバーがあり、そこにはジーナという飛行船乗りはみんな憧れる、美しくて歌の上手な女性がいます。
アメリカ人のカーチスもそんな1人で、ジーナに求婚していました。
しかしジーナはこれまで3回飛行船乗りと結婚していて、3人とも戦争や空戦で帰らぬ人となりました。
そんなジーナは、自分のプライベートの庭である人を待っていました。
その人が現れたら、その人を愛すると賭けをしていたのです。
そこで現れたのが飛行船に乗ったポルコでした。ジーナはポルコに惹かれていたのです。

そんなポルコは、カーチスから敵視されていて、カーチスと空軍の団体に一度飛行船を落とされてしまいます。
ポルコは一命を取り留め、いつも通っている飛行船の修理屋さんに船を直すように依頼します。
するとそこには店主の孫のフィラというアメリカ帰りの女の子がいました。
フィラはポルコの飛行船の設計を自分がやりたいと言います。
店主のすすめもあり、フィラが飛行船を設計することになります。
組み立ては店主の親戚の女性たちが集合して行いました。(女性の社会進出を表しているのかなと感じました)

飛行船が完成したころ、フィラがポルコといるため命を狙われていることに気づき、ポルコは旅立とうとしますがフィラはまだ試乗もしてないからダメだといいます。
それでも旅立とうとするポルコに、フィラはついていくといい、無理くり飛行船に乗り場を作って一緒に旅立ちました。

ポルコが隠れ家に着くと、そこには空賊が待ち構えていて、ポルコの飛行船を壊そうとします。
しかし美人のフィラが空賊たちに怒って注意をし、空賊たちは飛行船を壊すことをやめます。
そこにはカーチスもいて、カーチスは今度はフィラに一目惚れします。
そして「ポルコに勝ったらフィラを嫁に迎える」という無茶苦茶なことを言います。
フィラは「じゃあポルコが勝ったら、ポルコの今までの請求書を立て替えて」と言い放ちます。

決戦の前日、眠れないフィラはポルコに「何か話をして」と言います。
ポルコは昔話をしました。空戦でなくなっ友人が、美しい雲に吸い込まれていく話です。とても不思議な話でしたが、少しポルコの過去が見えた気がしました。
フィラはポルコに惹かれていました。
寂しそうなポルコに「カエルの王子様の話みたいにキスをしたら元に戻れるかも!」
と提案をします。
しかしポルコは「そういうのは大事な時にとっておけ」といいます。(かっこいい…)

決戦の日、ポルコとカーチスは長期で空戦をしますが、お互いの飛行船についていた銃が壊れてしまい、攻撃できなくなってしまいます。
お互い持っていた工具などを投げ合って攻撃し合いますが、最終的には地上に降りて殴り合いの戦いをします。
お互いに大ダメージを与え合い、最後はお互い意識がなくなるくらいのパンチを与え合います。
起き上がった方が勝利、という場面で、ジーナが船に乗って現れます。
ジーナはポルコに起き上がらせるような一言を言い放ち、ポルコは見事起き上がって勝利しました。

勝利したポルコは、賞金とフィラをジーナの船に乗せて「こいつをカタギに戻してくれ」と言います。
ポルコはジーナもフィラも選ばなかってのです。
別れ際にフィラはポルコにキスをしたのですが、顔は映りませんでしたがポルコは人間に戻ったようでした。

最後はフィラがポルコに書いた手紙で映画が終わりました。
フィラとジーナはいい友達になったようです。

思っていたよりも重くなくて、笑いどころも散りばめられていた楽しい作品でした。
なぜポルコは豚にされたのか、ポルコはその後どうなったのか、など、明かされていない部分はたくさんありますが、飽きずに見れた面白い作品でした。
ちー

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