くるぶし

THE FIRST SLAM DUNKのくるぶしのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ツイートで若干ネタバレを食らうもほぼまっさらな状態で鑑賞。
湘北メンバーが画面の中で走り出した瞬間に、止まっていた時計の針が動き出したかのようで感無量でした。しかも、まさか、え、山王戦!?という衝撃の事実に期待値がぐんぐん上がる……

しかし、リョータのエピソードがことごとくわたしには合わなかった。明らかに泣かせる意図で追加されたであろう親子の物語を、唐突に見せられる苦痛。試合描写がすばらしいだけに、その熱や高鳴りがリョータのシーンになるたびに一気に冷める。この繰り返しはかなりのダメージだった。大体、原作でもテレビアニメでも、メンバーの親について詳しく言及したことないのになぜ…という思いしかない。誰しも同じ家庭環境にあるわけではなく、昨今の社会情勢では経済的な理由でスポーツを続けられない子もたくさんいるだろうと想像はできる。が、それをこの作品で触れる必要はあったのだろうか。リョータの場合は兄との別れが母との確執となっているのでまた違うけども。

唯一、リョータがつかみ取ったバスケ人生の続きを見せてくれたことにはぐっときたし、彼らの未来を感じて嬉しくなった。
傑作なんですよ、傑作。井上先生ありがとうとも思ってる。でも、でもーーー、という心苦しさでこの点数。
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