原作/脚本/監督 井上雄彦
この時点で既に凄い。
少年漫画の作家だった井上雄彦は、スラムダンクから25年を経てもはや画家、アーティストと言う言葉の方がしっくりくる程の存在になっている。
近年の活動を見れば彼がどれだけストイックにリアルな描写にこだわっているかが分かるし、原作スラムダンクが伝説となった理由の1つが、山王戦のラスト1分間の圧倒的な描写力、躍動感であった事は間違いない。
あの凄さが、当時のアニメーション技術や予算で表現できるはずがなかった。
山王戦をあの時映像化しなかったのは、結果論だけれどもいい判断だったと思う。
素晴らしい完成度。
原作ファンとして、とても幸せな2時間だった。