雨男

アステロイド・シティの雨男のネタバレレビュー・内容・結末

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ウェスアンダーソンの作品は初めて鑑賞。
予告編から心掴まれた画面の色彩がとても綺麗だった。
内容的には劇中劇になっていて、アステロイドシティというお芝居の本編とその芝居裏側を行ったり来たりしながら進んでいく形だった。
正直な感想は、可もなく不可もなしって感じで、世界観を楽しむって感じの映画なのかな?
本編はコメディタッチで描かれていて、時折クスッと笑えるシーンも交えながら進んでいくけど、まあ宇宙人が隕石盗んで、隔離させられてって感じでそこからは特にこれといった出来事もなく終わる感じだった

アステロイドシティはあくまでもテレビ番組の架空のお話にすぎないから、芝居の裏側を映すときは白黒映像で描かれていた。芝居というフィクションの世界と現実世界であるその裏側とがはっきりと分けられていて、白黒の映像から色彩豊かな芝居の世界に移ると、より一層空の青さや色彩の豊かさが強調されていた。

深い考察をするような映画ではないのかもだけど、自分の解釈としては、見えない心の傷や、複雑な心境を抱えた人たちが隔離され、そこだけ時が止まっているかのような世界で自分なりにその傷や悲しみと向き合ってちょっとだけ前向きになったって感じなんかな?笑
目覚めたければ眠れっていうのも、目覚める=傷を癒す、立ち直るという意味で考えれば、眠る=立ち止まる、ってことが必要だってことなのかも、まあけっこう無理矢理だけど笑
作中の俳優陣も芝居を演じることで、違う自分になる=眠る、ってことで目覚めようとしていたのかな?

まあなんにせよ出演陣がすごい豪華でびっくり。
雨男

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