ウェス・アンダーソン作品の鑑賞ははじめてだったが、聞いていたとおり凝ったお人だった。
こんなにややこしい構造にする必要があったのかはわからないが、画面や演出は好き。
天才キッズ同士の名前暗記ゲーム、宇宙人ソング大合唱などほっこりするシーンも多い。ゲーデル、北条時行(時行!? )、ツィオルコフスキーあたりが登場するのが渋い。
片目をしかめてパイプをくわえた主人公が舞台から降りてつけ髭を外したときのギャップがよくて、演技そのものに対する目のつけどころを感じた。
コメディ調の映画ではあるのだが、どこまで笑っていいかわからないところもあったので、過去作を観てみたいなという感じでした。