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アステロイド・シティのしおりのネタバレレビュー・内容・結末

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

空の色、夕暮れ時の虫の声、美しかったなあ。
意外なカメラワーク、偏執的ともいえる中心線へのこだわり、強烈な色彩を楽しんでいたらあっという間に2時間が過ぎてしまった。

宇宙人の愛くるしさにニヤニヤしてしまう。カメラ目線!
宇宙人到来、という大事件なのに、なんだかあっさりしていて、それよりも目の前のことが大事だったりするのがリアル。

機械のようにすら思える滑稽な大人たち(一部を除く)と、葛藤を抱えた青年たち。そして、無邪気な子どもたち。
人生の変遷がぎゅっと詰まっていたような、そんな気がする。
よくわからないけど。
まあ、よくわからなかったよね。
こんなわけわからないものを作品として作り上げてしまえる監督もすごいし、そもそもそれを許容する映画というメディア最高だな、って思いながら観ていた。

オーギーと妻役の女性のシーンが、やけにグッときた。
淡々と繰り返される、I saidとyou said。
なんだか、自分まで救われたような気がした。
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