アステロイド・シティのそそのレビュー・感想・評価

劇中劇と舞台裏の二重構成の同時進行に着いていくのが必死でメッセージ性とかテーマとか全く咀嚼出来ず、あの町が当時のアメリカそのもののメタファーなのかなみたいな浅薄な考えしか出来んかった。ただ、TGBH以降のウェス・アンダーソンらしい寓話的な画だけで充分に満足出来る。彩度が高いのに何故か目に優しい色調、平行移動するカメラと感情を廃した演技、起伏の無いシュールな演出、箱庭的な世界観、などとても楽しい。短尺ではあったけど個人的にはリーヴ・シュレイバーと息子の関係が1番グッときた。