まっと

イノセンツのまっとのネタバレレビュー・内容・結末

イノセンツ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

団地の子どもたちの物語って何でこんな惹かれるんだ……イーダが「自分が大人だったら?」と聞くことにグワ〜〜てなりました
私は成人もとっくにした大人だから、子どもたちの危険は大人が絶対に遠ざけなきゃいけないと思う でもこと物語の中では、そして子どもたちの中では、子どもたちしか踏み入れられない闘いがあるんだよな そして子どもたちが血で血を洗うスリラーって、やっぱめちゃくちゃ怖いし、面白いんだよな
でもその闘う相手が、時に子どもじゃなくて大人であることって、やっぱり大人が見るとこんな世界でごめん……てなる

最後のバトル、非常に静かだけどあまりにとんでもないことが起こっている恐ろしさが凄かった 団地の子どもたちがそっと見守り始めて勝負がついた瞬間何事もなかったように遊びに戻っていくのがまた怖かった 何なんだよあの強豪校みたいな子どもたちはよ スラダンで試合見に来てる他校の人たちじゃん

基本がもう悲しい話なんだけど、結局悪玉になってしまったのが四人の中でも弱い(こういうの数値化する言い方したくないけど)ベンだったのが特に悲しい
親におそらく日常的に理不尽に叱られ暴力を受けて、他の子どもたちにいじめられて、その理由におそらく家庭環境や人種のことがあって 全部自分でやったことだけど玄関先でママを呼んで泣くのがあまりに可哀想だった 正直、正直、アナが終わらせてくれてよかったとさえ思った
結局愛を持った両親がいて家族みんなで暮らしてるイーダとアナが生き残って、 最初に倒れるのがアイシャのような子どもなの、悲しいよなあ
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