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The Hand of Godのymsk1017のレビュー・感想・評価

The Hand of God(2021年製作の映画)
3.5
すっごい独特!映画と言うか、人生を切り取った感じ。そしたらまさに監督の自伝的な作品らしくてなるほど…となった。

以下ネタバレ

前半は身内でワイワイする感じとか、くすっと笑える群像劇なんだけど、後半主演のフィリッポ・スコッティ(シャラメっぽい)演じるファビエットが両親の死を経て、街を出るまで一気に"1人の少年の人生"にフォーカスされる。特に好きなのは中盤まさかの童貞喪失のあと、Nadia Sirotaの"étude3"と言うヴィオラの曲が流れるシーン。何がが開かれた様な不思議な解放感がある。若干バイオレンスな(?)表現もあるけど、私はなんだかいい意味で今の時代にご機嫌取りしていない自由な感じの印象。不快にはならなかった。

「君の名前で僕を呼んで」でも思ったんだけど、イタリア映画は他の作品に比べて自分の感覚とズレがあるから観ていて終始独特な感じがする。でも嫌いじゃなくて観た後はじわじわとくる!
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