太郎丸

死刑にいたる病の太郎丸のレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
5.0
24人殺した死刑囚。彼からただ1件の冤罪の訴えを受けとった大学生のお話。

何につけても死刑囚、榛村大和こと阿部サダヲさんの演技が怖い。人の心にぬるっと入り込む温かさをもった狂気の人、まさに社会に潜伏する知能犯そのものにしか見えない演技力・役作りで惹き込まれます。闇みたいな黒目がほんと素敵に怖い…

冤罪なのか、何なのか。捜査を進める主人公とシンクロして物語に惹き込まれ、榛村大和の世界に入っていく……
段々と影響も受け始めていく主人公の捜査の行方は?主人公も榛村も果たしてどういった結末を迎えるのか?ラストまで目が離せません。

PG12とは?というような直接描写も結構ありにっこり。映像面でも面会のアクリル板を利用して表情を隠したり、逆にシンクロさせたりなどの表現がとても良き。

役者さん、ストーリー、映像、とてもベストマッチで恐ろしい映画でした。大好き!
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