長…くない！体感！！！
煮えきらない小悪党ディカプリオと、超絶邪悪なデ・ニーロを中心にしたアメリカの暗部を描く実話ベースのストーリー。
実際の先住民族虐殺事件を元にした206分！の映画。3時間超えという超ロング作品なのですが、衝撃的な事件や展開が次々と起こり、スピーディーに進むので驚くほどサクッと終劇を迎えました。
主人公のディカプリオは煮えきらない…完全な悪にもなり切れず、かといって自分を犠牲にしてまで正義にはなれない。ある意味等身大な、地続きな存在。（でもヤキモキする…）さすがの演技。
対して、自分は正しいことをしている、彼らを愛しているとまで豪語するデ・ニーロの極上の悪役っぷりはすごい。笑顔で、泣いて、話した横で殺害計画を淡々と進める。ディカプリオへの圧迫や凄みもホントに怖い…未だに名優ここにあり感。
ディカプリオの奥さん役のリリー・グラッドストーンさんも、多くを語らない後半の演技が特に良き（旦那の悪事を分かってるけど信じたい的な…）
実話な所を劇中に活かすやり方も変わり種で上手い（好き）。アメリカ暗部の歴史としてこんな事があったんだ…という事と、やり方次第では長時間もあっという間、という事を学んだ作品になりました。長いけど、ホントにそれを感じさせない素敵な大作映画。（内容はダークもダークですが）
パンフレットみたいのに、appleTVスポンサーでそれ系が無いのがマイナス…
