生き直し
自分で1つも考えたものでもない「肩書き」が生まれた時からついていて、それを取り外したいとも付け替えたいとも思ったことはないけど、人生そりゃそれぞれ違うよなあ。と思った。人の数だけストーリーは絶対にある。
肩書きによって決められることもそりゃあるけど、話してみて接してみて暮らしてみなきゃその人がどんな性格をしててどんなものが好きでどんなことで喜ぶのか、なんて分かんないよな。
大切なことは必ず言葉にしなきゃ伝わらない。そんな簡単なことさえ分かってるのに結局は難しい。
人生を「生き直す」ことってめちゃくちゃむずい。他人の人生もらったところで「上書き」だなんてそりゃ更にむずいに決まってんだろ。
でも、自分の人生なんだから自分がいちばんよく分かってるに決まってるはずなのに通ってきたはずの「過去」にかなり自問してしまった。ほんとうにそれで良かったんだろうか、自分ってなんなんだろうか、上書きしたほうが案外楽だったりするのかも。逃げることも、また、逃げ越せたら勝ちだよ。勝利だ。
脇含めて全てのキャスティングはそれこそ大勝利。出てくる重要人物こんなに完璧だったの久しぶりに観たんじゃないか?!贅沢すぎる使い方しといて声にならない一言、それだけで仲野太賀さんの良すぎるところが際立つ。
それで果たして良かったのか、なんて誰にも正解は分からないんだろうな。正か否かどっちかの判子を押すのもまた自分だろう。そうじゃなきゃ後悔ばかりが残りそうだ。