さすらいの雑魚

香川1区のさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

香川1区(2021年製作の映画)
4.0
シネコンでドキュメンタリー。
大冒険だなユナイテッドシネマ阿久比。
いいぞもっとヤレっ💯

香川県民が羨ましいと思った人も多かったのではなかろうか?
主演の小川淳也は映画の力を足がかりにホップ・ステップ・ジャンプ成功で代表選こそ敗退したが官僚出身の政策立案力と今回の選挙で見せつけた戦闘能力を買われて野党第一党立憲民主党の政調会長。
ヴィラン役を熱演された平井卓也はデジタル庁を立ち上げた初代デジタル大臣。いまは政権与党自民党のデジタル族のドン😱。世間の評判は最悪の恫喝系ワニ様だが個人的には実力あるんじゃね?と思ったりしてる。
チョイ役で友情出演?の玉木雄一郎は国民民主党率いて表裏比興を地でゆくバルカン政治家として表で躍動、裏で暗躍😁
なんのかんの言って県民は百万人に足りない香川県から国政の主要プレイヤーが3人もでてる。
ズルい😠
1人くらい愛知県に回してくれても良くね😑

それはさておき映画のこと。
素晴らしい選挙ドキュメンタリーです。立民小川氏中心で回されてますが、候補者や秘書さんだけでなく家族や友人知人、関係企業や団体、市民を巻込んでの大騒動の裏と表を見事に記録されたザ ドキュメンタリーに仕上がってます。
しかもとんでも無く面白い♬

選挙が近づくにつれプレッシャーに押し拉がれ常軌を逸する立民小川氏。維新候補に立候補辞退を要請したり、それを暴露されてネガティブキャンペーン張られたり、怒られたり、心配して様子を見にきた政治評論家(前作でも小川氏をかなり買ってた有名なひと)にキレ気味に喰ってかかったり、直後に電話して謝ったりと、当選を6回重ねたの百戦錬磨の議員さんでも情緒不安定になるのだなと驚く。
当初は余裕綽々だった自民平井氏だが選挙が劣勢とみるや与党世襲で積み上げてきた本当に小さく細かい実績を演説アピールしたり、エゲツない小川ディスり演説を打ちまくったり、なにやら院外団風味なコワモテを配置し撮影を妨害したりと、地元選挙区に根を張った保守系議員が手段を選ばすに勝ちに行く時のゴリゴリの選挙戦がマジで必見かと。これは強い。映画の力の後押しがあっての小川氏勝利でしたが、普通の野党系候補では勝ち切るのは難しくね?と思ったね。
撮影隊も潜入取材的なことをやってて、ドキュメンタリストの本気も堪能させてもらいました。
民俗学的な資料になりそうな面白さですよ😁

本作を例えるならAKBの総選挙ドキュメンタリーをおっさん達がやってると思えば間違いないかな。
流した汗は加齢臭、脂ギッシュで爽やかさでも可憐さでも完敗だけど、燃やした情熱の量と流した涙の熱さは負けてない。
そんな おっさんずバトル な映画ですよ🥰

ユナイテッドシネマ阿久比で観たんだが上映回数減ってたので、今池のシネマテークあたりの予定みたほうが良いかも。