はる

ロスト・ドーターのはるのネタバレレビュー・内容・結末

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「子育ての責任って人を押しつぶすのよ」

身につまされる思いで鑑賞しました。「ほんの数分でいいからひとりになりたい」って何度思ったことか。

今となっては、人間だから仕方ない感情だったって思えるし、あの時期があったから今の家族があるんだって前向きに思えるけど、
あのお人形の体内に住み着いていた虫みたいに、ずっと心を蝕まれる人がいることがよくわかりました。

子供を捨てたときの感想を聞かれて、「最高だった」と答えるレダ。
なんて正直に答えるんだろうって衝撃を受けました。
主役にこんなセルフを言わせる作品は見たことがありません。

今の日本の社会は、孤立する母親への支援は充実してきたようだけど、昨今のコロナ禍を思うと昔以上に深刻になっている気もする。
こんな作品が注目されるって今の社会に重要なことだと思います。
はる

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