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パワー・オブ・ザ・ドッグのtottsunのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
3.7
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「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
1920年代のアメリカ・モンタナ州。周囲の人々に畏怖されている大牧場主のフィル(ベネディクト・カンバーバッチ)は、夫を亡くしたローズ(キルステン・ダンスト)とその息子ピーター(コディ・スミット=マクフィー)と出会う。ローズに心を奪われるフィルだったが、弟のジョージ(ジェシー・プレモンス)が彼女と心を通わせるようになって結婚してしまう。二人の結婚に納得できないフィルは弟夫婦に対して残忍な仕打ちを執拗(しつよう)に続けるが、ある事件を機に彼の胸中に変化が訪れる。
Netflixで配信された時からベネディクト・カンバーバッチ主演ということで気になってたものの、いざ見始めると暗いシーンが多くてうちの家では日中観ようとすると綺麗に観られずヤキモキしてた。
それでもちゃんと向き合おうとは思ってたけどあまりにも淡々とした雰囲気に億劫になってしまってマイリストに追加したままになってしまっていたけど、アカデミー賞最多ノミネートと知って慌てて最初から再び鑑賞。
正直中盤まであまりにも平坦で話の趣旨が読み取れず、悩ましい限りだったけど、急にあるところから作品の歯車が回り始めクライマックスではゾクゾクしてしまった。
ここら辺が映画好きの方達を唸らせ、最多ノミネートへ導いた所以かと。
見終わった今では伏線が気になるし、もう一回見たいと思わされたけど、途中まではその意図が汲めず本当に不安だった。
モンタナの広大な土地に佇む建物。
バイオリンの音が不穏な空気を察知したかのように鳴り響いてザワザワした。
ピーターの役をポールダノにオファー予定もあったと知ってそのバージョンもちょっと気になった。
アカデミー賞の行方が気になるところですが…
私的には☆☆☆.7かな。
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