理か

あのことの理かのネタバレレビュー・内容・結末

あのこと(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

大切な命の母なる人生か⁉️


1960年代のフランスだと堕胎は法律違反。
施術した医師と受けた本人の女性が刑務所行き、となったらしい。男性が対象とならない、というおかしな法律。

賢い前途有望な女子大生が、妊娠してしまい、苦悩していく様子を映し出していく。
本当に女の性をちゃんと見極めるべきであると思った。堕胎を罰する法律を制定したのは男たちじゃないかと。女の意見を聞かずして。

堕胎は子供を殺すことになるから、むやみに堕胎してはいけないという意味合いはわかる。
しかし、妊娠に繋がる性行為は男女二人でするのだから、
責任は半々であるべきであるのにもかかわらず、ほぼ女性に肉体的にも、社会的にも負担になり、自身の将来を考える主人公などにとっては、苦悩することになる。
男性は気楽だ。言うこと聞かないなら会わないと逃げ出すこともできる。

妊娠出産が、
全てにおいて男女にきっちりと公平なら、
罰する事も受け入れられよう、もちろん男女平等に。
だが、現実的には違う。
ならば、当時の法律は間違っていると言えよう。

主人公本人が、どうにか自分で堕胎しようと試みるシーン、観てられなかった。
結局失敗する。
親に打ち明けられず、本やアクセサリーなど自分の持ち物を売って費用を工面し、
ヤミのところでの施術も大丈夫かと思うような場面だった。
失敗し、二度目命の危機に。

決して軽はずみに堕胎するのでは無いなら、法律を変えるべきだと思った。

しかし、主人公が避妊せずに性行為をするのも、向こう見ずで運を天に任せているような会話など、性の乱れは戒められる必要があると感じた。。主人公本人が命の大切さをどう考えているのかも描いて欲しかった。
理か

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