積み重ね
人生ってほんとうに何かちょっとのことの積み重ねなんだろうな、誰かにとってなんでもないただの1日が、誰かにとっては心のどっかで「ちょっと思い出すことがある」1日になってるのかもしれない。
7月26日。今年の、去年の、一昨年の、それよりも前の暑い夏の日。特別なことはいつだってなんにもなかった。ただ今年と去年を見た後に見てしまったあの日は、やっぱりとても幸せそうで。
「このまま時間が止まったらいいのにな」「この星でたった2人だけに感じる」切なくなって、私にとってなんでもないその日が、なんだか羨ましいような、何だか寂しいような。
何年も経てば環境も変わって、男女の気持ちなんてたったひとつのことですれ違いが起きる。いつまでも続くと思ってたあの時間ですら終わるのに2週間ぽっち。ストライクゾーンが無駄に広いチャーミングなひとは新たな明日を迎えていて、真っ赤なお花を渡すためにずっと待ち続けているひともいる。
人生って何一つドラマチックな展開はないけど、映画スター目指すのも整備工やりたいのも、それもまた誰かの人生なんだろう。夢と思い出だけじゃ人は生きていけない。ただ1つの字幕映画と誕生日ケーキ、ちょっと、思い出しただけ。