オープニングの風景から映像は美しかったが、撮影がスヴェン・ニクヴィストであれば納得はいくことである。
全体的に赤(朱色)を基調としたセットのため印象には残る。この色は心理学的にいえば愛情や情熱ではあるが、ネガティヴなイメージだと緊張や興奮、怒りなどがある。
次のカットに入る時に全面が真っ赤になることがあるがそこまで必要なのかなとは思った。
また映像にこだわりすぎたのか姉妹や女中との人間関係に泥臭さが感じずに希薄にみえてしまい異常現象に恐怖は感じなかった。状況に感情移入できなかったのは作品としてマイナスであり残念ではあった。