ヨーク

ハロウィン・ナイトのヨークのレビュー・感想・評価

ハロウィン・ナイト(2020年製作の映画)
3.4
俺は新宿のミニシアターでやっているカリコレというイベント上映的なやつで観たんだけどなんか好評らしくて9月から拡大上映されることになったらしいのだがぶっちゃけそんな拡大上映するほど面白くはなかっただろという感じの『ハロウィン・ナイト』でした。今年のカリコレでももっと出来がよくてウケそうなやつ他にもあっただろ、と。いやでもなー、そんなに面白くはなかったとは言いながらも序盤結構がっつり寝てしまったのでちゃんと観てたら面白かったかもなー、という気はするのでその辺何とも言えないところもあるんですよね。そういう感じの映画でしたね。
お話はアメリカの田舎町でハロウィンの夜に地元のラジオ番組でホラー特集をやっていて、それがいわゆる百物語的な感じで色んな怖い話を紹介していくというものなんですね。んでその怖い話をショートストーリーとして映画で描くという感じのホラーオムニバスという感じで進むんですよ。そういう短編集的な構成なのもあって俺はまぁ寝ても問題なかろうと思って序盤がっつりと寝てしまったのだが、実はこの映画その短編エピソード同士が繋がっていって最後にラジオ放送している一軒家へと恐怖が忍び寄る…みたいな仕掛けになってるんですよね。だから実は序盤のエピソードもちゃんとお話に絡んでるみたいでそこをすっ飛ばしたもんだから俺は最後の方はちょっと何やってるのか分からないところはあった。
まぁでもそういうエピソードごとの繫がりとかはよく分からんかったけど個々のお話は中々それぞれの趣向があって良かったですよ。特にラスト近くの人間狩り的なエピソードは景気よく人が死ぬし血や内臓も結構頑張ってドバドバ出てたので全体のストーリーを把握していなくても楽しめるものではあった。あと死体安置所のやつもじわじわ来る系のホラー描写で中々良かったように思う。
とはいえ最初に書いたようにそこまで出来がいい作品かというとそうでもなくね? という感じではあるのだが、序盤を大体寝てたくせに低評価するのもなんかなー、というのがあるので一応スコアは3.5くらいにしておきます。実は3.2~3.3くらいでいいんじゃないの? 感もなくはないのだが! なくはないが、おそらく個々のオムニバスエピソードをちゃんと観ていれば多分最後におぉ!? ってなる仕掛けがあったりしたのだろう! きっと!
という感じでそうなっているであろうという期待を込めて面白かったよと言わせていただくが、観たはずの映画に期待を込めてってどういうことなんだよということは俺自身が一番思っているのでそこは突っ込まないでいただきたいです。9月から拡大上映されるらしいのできっとこれから多くの人が本作を観るだろうが、全然そんなことなかったじゃねぇか! 最後まで各エピソードとっ散らかったままだよ! となっても俺は責任を持ちませんということだけは最後に書いておく。何でも書くが寝てたからな。むしろ頭から最後までちゃんと観た人は俺にどんな映画だったか教えてくれ。
でもラジオで怖い話しててその各エピソードで紹介されたお化けや怪異がそのラジオ局へと収斂していくみたいな構成は面白いと思うんだよな。他人事としてホラー話を面白がってたらいつの間にか自分も巻き込まれてた、みたいな。そういうの好きな人なら割と楽しめるんじゃないかなと思いますね。
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