ベべべっち

君を愛したひとりの僕へのベべべっちのレビュー・感想・評価

君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)
4.1
名乗るほどの者ではありません

『僕が愛したすべての君へ』と同時刊行された、パラレルワールドを題材とした作品。
読む(観る)順番によって感想が変わるという宣伝文句があったので、、

原作は『僕愛』→『君愛』
映画は『君愛』→『僕愛』

という順番で堪能させて頂いた。

で、どっちから先に観るべきかというと…
正直わかりません。

一応、個人的には今作の『君愛』を観てからの『僕愛』の方が好き。
ストーリーの流れ的にもこっちの方がいいし、最後に綺麗に感動できる。
ただ、世界観や設定を理解しやすいのは『僕愛』の方だと思う。
だから、どっちからがベストかは人それぞれ。

というか、さらにいうなら映画版だけでは説明が足りなくて難しい。
だから、もし訊かれたら映画より原作の方をオススメするかも。

作品自体については、、
今作ともう1作の方で何が違うのかというと、主人公が小学生の時に親が離婚して、その結果、どちらに引き取られたのか?が最初の違い。

一言で表すと、父親に引き取られた世界線と、母親に引き取られた世界線での話ということになるのかな。

そして、今作では父親について行った場合での人生が描かれる。

序盤での大きな違いは3つ。

・父親or母親
・祖父or犬
・栞or和音

大雑把にいうと、これがもう1作の方では逆転する感じ。

設定だけ書いてるとややこしそうだけど、今作のストーリーは意外とシンプル。
好きになった女の子を生涯をかけて救おうとする。それだけ。

主人公は父親の研究所で出会った女の子のことを好きになる。
でも、親同士が再婚することになって兄妹になることが発覚。
そんなのは嫌だと、2人で親同士が再婚しない並行世界に行こうと計画するが…というあらすじ。

作画と声と説明が、全体的にもうちょっとなぁ…感が否めなかったので、そこのクオリティを上げてほしかったのが正直なところ。
でも、ストーリーは面白いです。