《誰だって、ひとりは寂しい。》
◎80点
実際にあった事件を基に描いた社会派オリジナル映画。
監督・脚本: 外山文治
妻に先立たれ孤独に暮らす男、時岡茂雄(渡辺哲)がある日ふと目にしたのは、新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字。その正体は、高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」だった。
高齢者化社会になった現代。
長生きするのはいい事だけど、いい事ばかりではないのも事実。
生きていくためにはお金もいるし、人との交流や温もりも欲しい。そして、恋や性欲に年齢は関係ない。
高齢者の孤独や貧困も問題だが、若者も同じように孤独や貧困を抱えている。
閉塞感漂う社会の中で高齢者売春クラブを通して寂しさを埋め合う。
「茶飲友達」の代表・佐々木マナ(岡本玲)は、若者のスタッフ達、65歳以上のコールガール達を“ファミリー”と呼び、彼らにとって大事な存在となっていた。
一見、関係は良さそうだけど所詮は他人。
まして、違法な仕事の繋がりだから自分に危険が迫ればその関係性は脆い。
現代社会の問題点を描いていて、見応えがあった。
本作はフィル友さんのレビューで知り興味を持ったので映画館にリクエストして、叶いました。
入場者特典でコーヒードリップバックを貰いました♪
https://www.instagram.com/p/CsD-2OgyeXR/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
※追記
先に述べたように、ファミリーと呼ぶ擬似家族より、血の繋がりのある家族の方がいいという展開は不満です。誰でもそうとは限らないから。安直な感じがしました。
観客 1階席 2人+?、2階席 7人
劇場鑑賞 #52
2023 #56