これに134分かけたのか…と鑑賞後グッタリしてしまいました。
たまたま今日見たユーリーノルシュタインの『アオサギとツル』のカップル描写と共通しているように思えて、そちらは短時間で簡潔に描いて満足度も高く、リコリスピザの紆余曲折が長ったらしく感じてしまいました。
破天荒ラブなら『世界で一番不運で幸せな私』、長い人生の中ですれ違いやタイミングが合わなくて流されて最後…なら『あと1センチの恋』の方が秀逸と思えます。
主演2人が役者経験が乏しくも魅力が溢れ出てるキャスティングという点はチャレンジングで面白く、演技も素晴らしかったですが…言動や稚拙で悪趣味に思えて、ピンボールを集めようと電話するシーンから、ゲイリーが生理的に無理レベルに気持ち悪く思えてしまいました。
幸せになれない恋愛相手にしか思えない、足を引っ張る存在にしか思えない。
政治が高尚だからそっちがいいなんて安直な話ではない。
どこが好きなのか理解不能で、共依存状態なだけで、ゲイリーにしろアラナにしろ、お互い以外の存在に揺らぐ時、性別でしか相手を見てない発情期なのか、本当に気の惹きたい相手への当てつけか、本人が言語化できてない衝動によるものに思えて、稚拙にしか思えず興醒めしてしまいました。
