リラリオ

ヴェラは海の夢を見るのリラリオのレビュー・感想・評価

ヴェラは海の夢を見る(2021年製作の映画)
4.9
裁判官の夫と平穏に暮らす手話通訳者のヴェラ。だが、その日常は夫の突然の自殺によって崩れてしまう。

葬儀後「村の家…俺に譲るって約束なんだけど…」夫が所有する田舎の家を「俺のものだ!」と主張し、家の権利を譲渡しろと迫る従兄弟アフメト(その土地は高速道路や住宅の建設ラッシュにより地価が高騰)
口約束で証拠なし…もちろん断る。

ここからヴェラの苦悶の日々は続く…スランプに陥った舞台女優の娘に「干渉すんな!何もわかってないくせに!」逆ギレされる→貧しく借金まみれのアフメトの味方をする田舎のジジイたち→「仮に…約束なくてもあの家はアフメトのものだ!都会のご婦人は知らんだろうが女が家を相続するなどこの村じゃありえない!」女に相続の権利はねぇ!と田舎のジジイたち→逆ギレ女優は、主役をおろされ、家の電気を止められる→娘、孫のためにもあの土地を…→しかし職場にまで押しかけ、書類にサインしろや!と迫るアフメト→「サインはしません!私の家です!」キッパリ断る。

その日から、嫌がらせが始まる…。
真夜中のイタ電→アフメト妻から夫の賭博動画をマスコミにばら撒くと脅される→「このままだと息子が奴らに殺される…」→「奴らって?」→「…」→煽り運転→ストーキング→夫の親友に相談する→「サインすべきだ!」→またまたイタ電→娘がひき逃げにあう。

ヴェラはとうとう書類にサインをする。

これで終わりと思いきや…アフメトからメールが…まさかの…裏切り、裏社会、母から貰った唯一の遺産。

観たくてclipしていたコソボの女性監督の長編デビュー作品。
期待以上!内容も映像も全て良き!素晴らしい映画でした!!
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