肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

瀑布の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

瀑布(2021年製作の映画)
3.8
コロナ禍で生活帯が激変するあれこれよりコロナ禍による隔離期間があることで一気に健気な母娘のシンママ生活が瓦解する台湾スリラー調シン・ヒューマンドラマ
最終的にどう転ぶのか全くわからないドラマだけに応援したい気持ち半分、ハラハラしたい気持ち半分の神妙な面持ちで事前情報シャッタうで臨むがヨロシ😉(できれば予告もシャッタうよ❦というか予告が若干ヘタかと…)

➖➖➖だからこの先ネタバレつもりないけど内容タッチなんだからね///➖➖➖

わかったことがある。今作のW主演?娘役のワン・ジンちゃん(映画『返校』)は、台湾版(演技ができる方の)本田翼さんだ!(なんか既視感を感じていたんだよw)

『僕と幽霊が家族になった件』で台湾映画に火がついたので、やっとマイリストに入れていたいつか見ようかな〜と肥やしにしていた台湾&アジア関連作に手をつけていきますよ!
今作は、『僕〜』と同じくワン・ジンちゃんのほぼ主演作!やっぱり"少女性"の女学生役じゃん!
そして『ひとつの太陽』から続けての台湾映画となりますが、素晴らしい「ファミリームービー」でしたが、個人的にはこちらが「+0.1」の手応えがあった家族映画に感じましたね。
こちらも過激さはないものの(いつかとんでもない悲劇が!?の焦燥感はある)ヒリヒリとした不穏さがいつまでもある構成の妙があります。
でも間違いなく「ヒューマンドラマ」なんですよ。(言っていいのか危うい表現だけどw)

だから、『ひとつの太陽』で絡めたように今作も、いや今作の方が手触り的には『パラサイト』に近いものを感じるんですよね。むしろコメディ→サスペンスと"ジャンル遷移"したのが、サイコ・スリラー→◯◯◯(非・文字数、隠すまでもないけどw)と"逆順"の展開を見せたのが興味深く新鮮で、"ミスリード"的効果を産んでるのも不思議な味わいがあります。
加えてもう一つ思い浮かべた映画が、アンソニー・ホプキンス✖オリビア・コールマン『ファーザー』。
こちらもコロナとは別の「ビッグ・シック(病)映画」と言えるので、ジャンルとしては触れ合っているのだけど、コロナは"契機と時期"なタイムリーな「設定」だけで"テーマというわけではない"という所に、上手いこと「コロナ映画」として掠った程度のストーリーテリングも上手さを感じました。

『フォーザー』がそうだったように、母と娘で"感じ方や視点が違う"ので映画のジャンルの感じ方も変わってくる妙があり、オープニングからは思春期というか母娘関係が険悪化した難しい年齢の"JK娘あるある"が深刻化する「コロナ禍生活ムービー」を紡いでいくかと思えば、どうやら違うぞ…?という意外性からして面白い。
前半は豹変していく母を見つめる「娘」視点中心、後半は激変した生活を娘と二人の"二人三脚"でなんとかくぐり抜けていこうと奮闘する「母」視点中心として大別して見ることができますね。

この映画、ヒューマンドラマなのにスリラー調で"悲劇"的要素をかなりの頻度で畳み掛けてくるので、『ひとつの太陽』級がそれ以上に不穏な空気が満ちていて結構"しんどい"んですよw
というのも、母の奇行以外に離婚した父の"不誠実な真実"が発覚し、その他にも一見なんで描写したのか疑問に思うシークエンスも含め、男性、大人に対しての"娘視点での不信・不審"が"視聴者にも同期"していくので誰を信じたらいいかわからなくなるんですよw
その点が全体の不穏空気に寄与しているし、返ってカウンター的な"他人の温かみ"に触れるシーンも用意されてるので、結局は『ヒューマンドラマ』だな、と。

そしてまだラストに盛大なプッシュが待っていたりするんですが、この事案が見る人にとっては"蛇足"と感じたり、"茶番"と感じる人も出てきそうな賛否両論ありきなラストシーンかと思いますが、ここも"ミスリード的"でタイトル伏線回収であり、ダブルミーニングな役目を持ってるとすると、練りに練った脚本ということにしておきましょうw
母親の病気の状態経過など、病名がわからない限り随分と"早回し・強引展開"な気がしますが、"激動激変"のスピード感重視の差し引きならまんまと熱中して見つめていたので良し👍ですよw

チョン・モンホン監督、確か『ひとつの太陽』では窺えなかったはずですが、本作で黒澤明『どですかでん』の長尺ポスター飾るような不釣り合いアイテムを取り入れるし、マンションブルーシート囲い工事で色合い的には"キタノブルー"とは違うものですが、思わせる演出だったりとかなり「親日家」でしょうねw😉