いやいや、難解。権力に目が眩んで幼き皇子を手にかけた過去にずっと囚われ続けている苦悩が主題としても、やっぱり難しい。ボリスが完全な悪役としては描かれていないせいかもしれない。
序盤から音楽の素晴…
妻不在版マクベスのよう。レミゼのジャン・バルジャンが全てを手紙に打ち明けて天に召されるのに対し、秘密を必死に抱えたまま、許しを乞う資格さえ無いと分かりつつ神に祈り、幸福を与えてくれなかった皇帝の座を…
>>続きを読む最後に見た2019シーズンの「さまよえるオランダ人」から、1年半ぶりにMETオペラを劇場で鑑賞しました。
2021シーズンの開幕作品は、ムソルグスキーの「ボリス·ゴドゥノフ」。
今回上演された1…
(c)Ken Howard/Metropolitan Opera