ヤスティ

オッペンハイマーのヤスティのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

オッペンハイマーを晩年に表彰したのがアメリカ人自身の贖罪であったように、この映画にアカデミー賞が与えられたことがやはりアメリカ人の自身の贖罪のように思える。
アメリカ人はアカデミー賞を与えて贖罪を得てWin、ノーランはアカデミー賞もらえてこれまたWin。両者Win-Winの中で原爆落とされた日本人は置いてけぼり。
鑑賞後そんな感想が残った映画でしたね。

監督のノーランは全てを把握した上で時系列をバラバラにして、時間軸も達観できる五次元の視点でこの映画を作ってるけど、初見の観客は予備知識がないと何がなんやらさっぱりわかんない作りになってる。メメントみたいに時系列を並べ直したら割とわかりやすい話だとは思うけど、初見の自分には頭の切り替えができなくてちょっとイライラした。
あと何回かみないといかんなぁと思わせられた、という事は監督の思う壺だという事なのか?インターステラーみたいにわかりやすく作って欲しかったな。

あと、アインシュタインは全てを達観してた人みたいに描かれてるけど、原爆の可能性を指摘してアメリカ政府に手紙書いたのはアインシュタイン自身だったこと、それを後年すごく後悔してた事が描かれていないところはちょっと不満。
ヤスティ

ヤスティ