このレビューはネタバレを含みます
愛人の自殺に対し、オッペンハイマーが僕のせいだ〜的な凹み方をしてた時に、エミリーブラントが「罪を犯して同情までさせるのか」的なセリフを吐いていたり
トルーマンの恨まれるのは俺、とか泣き虫が、とかゆう発言も
最後の許されたかったのは皆自分、的なところも含めて、世界を変える兵器を作ってしまった人間の、罪に対する向き合い方を描いた映画
間違いなく原爆を正当化するものではないし、その場面が出てこないことは目を背けてるオッペンハイマー、さほど興味もないであろうアメリカの政治家達を表てるように思えるし、むしろどんな悲惨なものかと想像力を掻き立てるものでもあると思う。(日本人は知ってるから想像つくけども)
日本人として、やっぱり敏感に反応してしまうシーンもあるけれど、日本を軽視した作品には思えない、軽視してる人達を描くことで違和感を感じるシーンは沢山あったし、それは決して日本人だから、ではなくて演出的に違和感を作ってるように思えた。
役者は豪華、豪華なだけあって演技もすごかった。
3時間、若干長く感じたけどそれぞれのチャプターで毛色が変わるから飽きない、けどもテーマは一貫していて最後まで面白かった。