MI6の命を受けた凄腕エージェント、オーソン・フォーチュン率いる即席チームが、100億ドルで闇取引される謎のブツ『ハンドル』を追う…
ジェームズ・ボンドがチームリーダーのミッション・インポッシブルをステイサムとガイ・リッチーで味付けしてかる〜く仕上げた感じのエンタメスパイアクションです。
リッチな映像や台詞回しなど軽妙洒脱な雰囲気はありつつも、いつものステイサム映画の枠を超えてはこない絶妙な塩梅。明日には忘れてそうな内容ですが軽く観れるのは大事なポイントです。
贅沢好きでツメは甘いけどしっかり強い、いいキャラなステイサムに、クセの強いチームメンバー（お気に入りはJJ！）、アクの強い悪役を演じるヒュー・グラントと焦りまくりのへっぽこぶりを見せるアクションスター役のジョシュ・ハートネットとキャラも俳優も濃くて、何より演者たちが楽しそうで何よりです。
一方でアクションは悪くはないけど普通。格闘シーンはステイサムのキレはあるけど振り付けがやや平凡かな。コリー・ユンが作るようなアッと驚くムーブや蹴り技とかが観たかったです。途中の追いかけっこシーンも驚くほど盛り上がらず。MEG2でちょくちょく挟まれるステイサムの陸上アクションの方が断然良かったなあ。
話が意外と複雑な割には薄味の陰謀や、競争相手のマイクがアホなのかあっさり死んだりと締まりが悪い気もします。とはいえ、世界を飛び回るスパイアクションを2時間以内にキッチリ収めてそれなりのクオリティを出してくれるだけでもありがたい。
力を抜いて楽しめるエンタメスパイアクション、ぜひ！
追記
パンフレットはちょっと薄めでステイサムのインタビューがなくて残念でしたが、ステイサム愛溢れるDIEsukeさんの愉快なレビューなど、楽しめる内容もあって悪くない出来でした。
