とがぴ

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズのとがぴのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

1年間を駆け抜けた飛羽真が「約束は破る側の方が辛い思いをする」ってバイスに告げるシーンは約束の重みを誰よりも理解してる飛羽真だからこその説得力がある。

目当てだった藤岡真威人くんも声色や演技が想像以上にかつての本郷猛(藤岡弘、)さんが自然とオーバーラップする気合の入りようでとても満足度高かった。

新1号として登場した本郷猛の敵が初代当時に新1号が最初に戦ったジャガーマンなのも粋な計らいだった。元々そのワンシーンだけだろうなって思ってたんだけど、ラストで改造したお父さんに「この力のお陰で多くの人類を救えた」って感謝するくだりはスカイの1話を彷彿とさせて、多分意図してないんだろうけど、記念作らしさに拍手。

「バディで戦い、"家族"が"約束"の為の贖罪を果たす」センチュリーという、リバイスとセイバーの共演映画に相応しい仕様になってて納得。

親子2人が新幹線の前で対話してる終盤の場面で「俺だって今も持ってるよ…!」って新幹線の切符見せる前に映る新幹線越しのショットが超絶良い。

あの時点でこの後の展開が結びつくのを画で語るの、ちゃんと「映画」してるなーと感心。柴崎監督、GJです。

ただ、1つだけ引っかかった点があるとするならば最後の新幹線に乗る約束は果たしてから消えて欲しかった。未来に繋いでくというメッセージ性は伝わるんだけど、その為に過去が約束を果たせぬまま消えていくのは少し蟠りを感じつつ。

もっとも、果たせぬ約束がテーマだから…と言われてしまったらそれまでなんだけどね。
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