原題:The Banshees of Inisherin
原題のバンシー(英語: banshee、アイルランド語: bean sidhe)は、アイルランド及びスコットランドに伝わる妖精。人の死を叫び声で予告するという。(Wikipedia参照)
少し前に観た「ベルファスト」が北アイルランド舞台で、とても良かったので、この作品もアイルランドの島が舞台という事で、期待して鑑賞。
アイルランドの雄大かつ美しい自然の中にポツンと立つ家々。「Lambラム」を思い出しました。あれはアイスランド舞台だったけど静かな癒される雰囲気がそっくり。こちらは綺麗な海も出てきます。
終始アダちゃんの顔がチラつきましたが、羊は出てきません。可愛い黒ロバ。そして犬や馬が出演。
島に暮らす、仲の良かったおじさん2人がある日突然不穏な空気に包まれます。そして目を背けてしまう様な、あり得ない展開に。。
対岸の内戦を見ながら、平和な島、自然、動物と暮らす大人達の心のすれ違い。
観てる時には気が付かなかったけれど、これは漠然と戦争の起こりうる過程を人間に当てはめているのかもしれないと思いました。
取り返しのつかない残酷さを観客に見せつけて、教訓にしている気がしました。
仲の良かった大人2人を国や民族に当てはめ、こうならない様に、何が足りないのか考えさせられました。
教会での懺悔のシーンはブラックジョークで面白かったです。神父さん大分ブラックな感じ。。
観て良かったけど、ストレス解消には向かない作品でした。