sakura

ヒットマンズ・レクイエムのsakuraのレビュー・感想・評価

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)
3.6
起きているのに夢のようなブルージュで。

マーティン・マクドナー監督の「イニシェリン島の精霊」に出演していたコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンが15年前に初共演したブラック・コメディ。
日本未公開。

「レクイエム」とは、キリスト教における死者のためのミサや聖歌。(ネット調べ)

ヒットマン(殺し屋)のボス、ハリー(レイフ・ファインズ)から、🇧🇪ブルージェで待機するよう命令されたケン(ブレンダン・グリーソン)とレイ(コリン・ファレル)。

ベテランの殺し屋ケンは、休暇のベルギーを満喫。しかし、初仕事で失敗した若い殺し屋レイは、退屈だと文句ばかり。しかし、地元の美しい女性クロエと出会い。。

2人共若くて、コリン・ファレルが少しカッコ良く見えました。
クロエとのラブシーンもあります。
彼のよく動く、濃い八の字眉と豊かな表情が印象的。この役で、第66回ゴールデン・グローブ主演男優賞を受賞。

おとぎ話に出てきそうなベルギー🇧🇪ブルージュが舞台。
街の歴史的な建物や美術館も出てきます。ライトアップされていたり、小雪が舞っていたり、レンガの街並みが超ロマンチック。
2人が泊まっていた宿もクラッシックな感じで可愛い所。空きがないとの事で、クリスマスシーズンに男性2人で一緒の部屋に泊まるという。。シュールさが面白かったです。

そんな美しい可愛い場所で、殺し屋達のレクイエムが聴こえてきてしまいます。。

使われている音楽は少し暗い、悲壮感漂うピアノ曲。

美術館に飾られている煉獄や拷問の絵を観るシーン。ヨーロッパの残酷な歴史を感じました。

後半には、監督の持ち味と言いますか、容赦なくグロい所や血だらけのシーンも。。グロいシーンはサラッと写しています。

まばゆいばかりのキラキラしたベルギーの街並みと、そこで繰り広げられるダークなヒットマンズの対比が新鮮(?)。

美しい映像ばかりでもないので、単純にはオススメしにくいのですが、ブルージュの風景は文句なく素敵でした。
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