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イニシェリン島の精霊のがらがらのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
4.0
ある日突然親友から絶縁を告げられる。理由がわからず何度も問いただすと「これ以上関わったら自分の指を切断する」とまで言われてしまう。

『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督作。前作『スリービルボード』に引き続き、どういう方向に転がるのか全く分からないシナリオが面白い。

主人公がことごとく地雷を踏みまくるので「お前のそういうところだろ」と思いながら観てた。さすが島で2番目に馬鹿な男(推定)。

100年前のアイルランドが舞台ではあるものの、現代日本でも田舎だとパードリックとコルムみたいな関係はありそう。大卒で地元に戻ってきた人と生まれてからずっと地元の高卒マイルドヤンキーの関係みたいな。

意味深な描写も多くて、そこに様々な暗喩やテーマが隠れているのかもしれないけれど、それが全く分かんなくても楽しめる。

『スリー・ビルボード』と同じく、別に全く何も解決していないのになんとなく爽やかな気持ちになるラストが独特で好き。

ロバがめちゃくちゃ可愛い。
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