あんじょーら

BLUE GIANTのあんじょーらのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
2.2
立川譲監督     NUT     U-NEXT


2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は3/24



今回は確実に、こちらが当たりに来た感じです、当たりに来られても困るでしょうけれど、作品を発表する、というのはそういう事だと思います。


とは言え、凄く複雑な気持ちになります・・・

まず、良かった所。

・アニメーション表現としての、奥深さ、かなり随所に工夫されていると思いました。

・演奏者、私は詳しくない人ばかりですけど、本当に上手い。

まずこの2点は、本当に素晴らしい。傑作って呼びたくなる気持ちの人が居るのも、納得出来ます。


以下、凄く複雑な気持ちを、複雑なままに表現した、つもりです。でも、他人の不快な感情をわざわざ読まなくてもいいと思います。基本ディミアン・チャゼル監督「セッション」と同じ感想なんですけれど、こちらはアニメーションなので出来る事があるのですが・・・



2023年ですから、当然人類も進歩してはいるけれど、娯楽においてスポ根モノはやはりベタだと思います。


そして音楽にスポ根を持ち込むのって、安直なやり方ですけれど、ベタなんで大衆受けはするでしょうね。


大衆に受けないと、ヒットしないし、お金にならないので、そう言うモノだと思う。


という事は頭では理解しています。まるでこれじゃアメリカン・フィクションのモンクみたいですけれど、だからと言って、いくらなんでも、

世界一のジャズプレイヤーになる

ってドユコト???と思ってしまう訳です・・・

世界一有名?上手い?音がデカい?ダサい?とかいろいろありますけれど、凄く、ぼんやりしてて、頭が悪い。

もう凄く、頭が悪い。そして能天気。

でも主人公である宮本は全く抵抗される部分が無い。

無心で天才的、という事になっているんですけれど、音楽というジャンルで天才って、とにかく努力の天才しかありえないのではないか?と思います・・・魅力、くらいなら出せる人もいるでしょう。でも確かに魅力はあるんだけれど、そして、その音を出しているのは、恐らく、音大を卒業して専門的な知識に裏打ちされたプロの演奏だと思います。


確かに努力もしていますけれど、楽器の事考えたら室内で練習しないとだめですよ・・・まして雪の中って・・・でも、確かに野外の方がなんか土着の天才みたいな感じが出るアニメーション表現ですよね。分かります、私の難癖なんです。


この作品を観た人の中で、ジャズという音楽が好きになってくれる人が少しでも居たらいいな、という感覚なんでしょうね。


全国の吹奏楽を演奏している有名小学校、中学、高校の中だと、物凄い努力をしている人たちがいます。それでも、なかなか天才っていないんじゃないかな、とも思いました。


あと、個人的には事象の地平面が出てきたときは、笑ってしまいました。凄い遠くまで行きすぎ。


んで、なんでも泣く表現に安易に走りがち・・・


うん、命名も、まぁ20歳前の男性の考える事ですから、そりゃ幼い。個人調べで申し訳ないのですが、うちの国の男性の精神年齢はマイナス20する感覚でちょうど良いので、まだ生まれてすらいません。なので、しょうがない。


あと天才度、で行ったら玉田さんの方がすごくね。


それと、これは許可局員の人には通じると思いますが、関連作品として、同じように当たりに言った作品「響」と同じなんですよね、努力しているけれど、困らない。そして全勝優勝が好きなタイプなんですよ・・・

いいな~サックスが上手くて。