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ラーゲリより愛を込めてのadeleのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

正直映画全体として大きなメッセージ性はなかった気がした。
ストーリーに関する感想が思いつかない。
山本が生きる上で誠や義理を大切に生きろと言っていたが、その部分については共感した。
人と接する上で偽るのが嫌だし、相手にもらったら優しさを無駄にしたり、裏切るようなことは絶対にしたくない。
あと自分もおかしいと思ったことがあると、なかなか耐えられない節もある。(特に最近)
常に不条理に立ち向かっていく山本の姿に、勇気づけられ変化していく周囲が見れた。
しかし戦争、国と国との争い、絶対的な主従関係(今回のソ連軍と山本ら捕虜)になるとその試みも簡単に打ち砕かれる。
終盤では野球や将棋の娯楽をする権利や、ストライキして山本を病院に移してもらう権利を獲得するなど、努力したり、諦めなければ「希望は叶う」というシーンもあった。それが最大のこの映画メッセージだったように感じる。
しかし、現実ではそううまくいかなく、努力は報われるといった考えは少し理想論のように感じる。
もっと現実的で社会性のあるメッセージがある方が好きだ。
しかし、諦めずに絶望に立ち向かう際に愛する人が原動力になることは確かで、そういう愛せる人と出会えたらいいなと思う。(もちろん家族はすで愛せる人で大切にしたい存在)

少し批判的に見えるが、しっかり泣いた。
でもなんでこんなに泣いたのか説明ができないのが悔しい。



北川景子の演技が良かった。


中島健人の役の明るさが良かった。


音楽が良かった!!
日本の美しさを改めて実感した。
自然や日本ぽい音楽

終盤はほぼbgmなし。
風や海、鳥の囀り、太陽の光があった。
むしろそちらの方が趣があるのが日本の映画に成せる技なのかもと思った。
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