しゅんすけ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのしゅんすけのレビュー・感想・評価

4.9
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

ティモシー・シャラメ主演、ロアルト・ダールの原作を映像化したファンタジー・ミュージカル。「チャーリーとチョコレート工場」でおなじみのウィリー・ウォンカがチョコレート工場を開業するまでを描く。監督は「パディントン」シリーズのポール・キング。

いや~、映像がカラフルで観ている間ずっと目が幸せでした。
ティモシー・シャラメの歌声も予想以上によかった。
途中のチョコ売りのために、ウェイターなど様々な衣装を着るティモシーはカッコよかったですし、ウォンカのスーツもめちゃくちゃ様になっていました。

ロアルト・ダール原作なので、毒はあるというか、「カイジ」みたく地下労働させられたりと、結構ひどい目にウォンカがあうのですが、全編通して「無理な借金を背負わされた貧乏人」たちの逆襲というお話なので、予想以上にアガる展開の映画でした。

惜しむらくは、ローワン・アトキンソン演じる神父にもうちょっと笑わせてほしかったかなと思いました。チョコ食ったときの顔芸はさすがなのでしたが、「Mr.ビーン」的な笑いのとり方があってもよかったのではと思いました。ジョーダン・ピールの相方でおなじみのキーガン・マイケル・キーのチョコ食い過ぎてどんどん激太りしていく署長がめちゃくちゃ印象に残りました。オリヴィア・コールマンも、いじわるな宿屋の主人を演じており、さすがの存在感でした。

あとになってみれば、いろいろ気になるところ(キリンのくだりであったり、チョコの原材料の量問題であったり)はたくさんあるのですが、カラフルな映像と楽しいミュージカルでとっても幸せになれる映画でした。