春九千

デューン 砂の惑星PART2の春九千のネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

人生2回目の映画館で、人生初のIMAXをデューンPART2に!
映画観をぶち壊された!テレビでの鑑賞で満足できなくなってしまうのが怖い

まず何から感想を書けばいいのやら……

映画館でしか感じない事と言えば、やっぱり音
BGM、デコイ、ボイス、腹に響く低音が椅子を震わせが恐怖心を引き立てる

恐怖心といえば、本作で最も感じたのは恐怖心、容赦ない死の描写、圧倒的な力関係、とくにベネ・ゲセリットの血縁操作を間近で見たときは背筋が凍った

いつもSFを見たときは興奮とワクワクが大半を占めるが、恐怖を覚えたのはビックリ

何かこう…踏み入れては行けない所、それこそ止められない砂虫が動き出してしまったような感覚

人の命を奪うことを躊躇い雄叫びを上げてたポールが変わる瞬間、命の水が赤ちゃんに届く瞬間、血縁を知り立場が入れ替わる瞬間
何かが変わるたびに僕の胃は縮み上がった

ストーリーにとどまった話ではなく…
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしいデザインはそこかしこに
今までのSF作品じゃ感じられないような異物、非人工物感と言ったらいいだろうか?

カッコいい路線を行くわけでもなく、気持ち悪い路線を行くわけでもなく……『メッセージ』のような絶妙なライン

しかしそれが最高にカッコいい、ハルコンネンがアラキスに本腰を入れたときのマシン、密輸部隊のオンボロ、刺さる

正直全イベントに鳥肌が立つ、それでいてラストは予想を上回る盛り上がり……心震える

行動がどんどんエスカレートしてくポールと母親、ドン引きしてるのは観客だけでなく教母ですら
しかし彼らは全てを見通してるのだ

英雄、反英雄、ラブストーリー、戦争に宗教ときたもんだ
90世紀?今は誰が手綱を握ってる?こんな壮大な内容を一作にまとめようとしてた旧作は狂ってる

まだまだ書きたいことは延々とあるが、まとまらない
自分の映画の概念が変わった一作、この目で物語を見届けたい
春九千

春九千