けーな

ゴヤの名画と優しい泥棒のけーなのレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
4.4
とても面白かった。イギリスらしいウィットに富んだ作品だった。しかも、実話を元にしているというから驚いた。

とにかく、主役を演じるジム・ブロードベントと、その妻役のヘレン・ミレン、2人の大御所が、さすがの演技。そして、その息子を演じるフィン・ホワイトヘッドも、良かった。「ダンケルク」の人だ。そして、後半、重要な役どころを演じたマシュー・グードが、最高だった。聡明で、キリッとしながらも、お茶目な可愛らしさを持ってる役が、似合ってた。

またしても、邦題が、どうも気に入らないけど。なんで、邦題って、「優しい」とか、説明するような形容詞をつけたがるんだろう。原題は、「The Duke」。この映画の中で、ナショナル・ギャラリーから、主人公が盗んだとされる、ゴヤの名画『ウェリントン公爵』(portrait of the Duke of Wellington )のこと。
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