けーな

ボイリング・ポイント/沸騰のけーなのレビュー・感想・評価

3.0
とても観たかった今作をようやく観た。しかし、想像と、かなり違った。

なぜとても観たかったのかというと、これまで、3枚目の役や、ちょいワルな役が多かったスティーブン・グレアムが、このジャケット写真だと、仕事ができるクールなシェフのように写ってるから、そんなカッコいいクールな役をやるなんて、実に珍しいな、楽しみだって思っちゃってたので。

しかし、観始めてすぐに、それが勘違いだと分かった。スティーブン・グレアムは、やっぱりスティーブン・グレアムらしい役どころだった。まあ、そんなダメなヤツを上手く演じるところが、彼の巧いところなわけだけど。

とにかく、観ていて、不愉快になってくるし、フラストレーション溜まる一方の映画だった。こんな人、こんな職場、現実にもあるだろうと思いながら、イライラして観てしまった。

今作のテーマとは外れるけれど、個人的にニヤッとしてしまったのは、途中、フランス人のサラダ担当のシェフが、アンディ(スティーブン・グレアム)に、「貴方の話は、早くて、何言ってるか分からない」と言うと、アンディが「これは、訛りだから」って答えるところ。やっぱり、イギリスに来たばかりの人には、イギリス人の訛りは、聞き取れないんだなって思って、笑ってしまった。
けーな

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