Fumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

3.0

日本語セリフの多さは、想像以上で、7割くらい日本語じゃなかったか。だけどおそらく、もともと韓国語の脚本を向こうで日本語にしてるせいか、ん?どういうこと?て思うこともしばしば。セリフよりアクション多めの>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.7

2時間15分で、やや長めなのは、仕方なさそう。前半は群像劇が若干収集つかなくなりつつあるなかで、ガッキー&磯村勇斗ラインも、途中端折らなくてはならなくなってたくらいなんだけど、後半は持ち直して、着地は>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった。
大きく2つの構成になってたけど、最後までよくできてたと思う。

内容としては、これはもう、どこまで行っても分かり合えない案件。40年だの70年だの村から出たことない人には、満天の星空
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.8

フランソワオゾン、こういうのも作るのね。ポップでおしゃれで、テンポのよい会話劇。殺人から発展するストーリーだけど、ヒロインは、お気軽にピンチもすりぬけていく。明るい殺人映画。

1930年代の女性のお
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ドミノ(2023年製作の映画)

4.0

前半の刑事アクション映画から、後半の切り替えは良かったよ。
一部「インセプション」かなとも思ったけど、貨物列車のシーンは楽しめた。なにより、1時間半でサクッと見られる娯楽映画は久しぶり。
ただまぁ、こ
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

2.8

「小さな傑作」という惹句に鑑賞。
まず1994年の映画てこんな古くさいフィルムだっけ、ていうのに驚いた。70年代くらいの映画に見える。(てか、始まる前まで普通に封切り映画だと思ってた)

※1994年
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

題材はとても良いと思った。
ディカプリオの小物感、デニーロのインテリヤクザぷりもよくて、伝達係から実行犯の関係性も良かったな。でも、やっぱ編集すべきところは、切ったほうがいいと思うんだけど。
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.0

たしかにこれは「推しへの思い」の話と見ると良いかも。ひとつの歴史が紐解かれる歴史ミステリとして見てもよいけど、推しのために自分の力がなかなか及ばない悔しさや、強い思いと直感でリチャード三世に会えた、名>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.7

観客の入りは2〜30人くらいだけど、8割くらいが年配の団塊の世代とおぼしき男性達で。まぁそうだわね、わたしもヒッチコック映画を見るきっかけは父だったし。

ナレーションはヒッチコックていうから、完全に
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.7

話は面白かった。クライムコメディと言うか。話の転がり方は少し三谷さんぽくもあり。ガイリッチー監督作、これまでそんなにちゃんと見てなくて、(「シャーロックホームズ」は見た。あとは「スナッチ」は見たかもだ>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.2

たぶん、前作は見てない。

ロバートめちゃ強い。無敵。そんなヒーローがばったばったと悪党どもを殺していくのは、まさに勧善懲悪の時代劇そのもの。

負傷を負ったロバートがお世話になる街、なんとかていう街
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ハント(2022年製作の映画)

3.0

イジョンジェさん初監督作品。(脚本もそうなのね)おそらく好きなもの詰め込んだ感がある。脚本も相当詰め込んでるし、編集も切れきれなかったか、2時間を超えている。開始から終わりまで、ズギャーン、ドギャーン>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

自身は、才能あふれる建築家、夫はMicrosoftに勤めるIT成金、逃げゆく先が南極ということを除けば、失った本来の自分を旅で取り戻すという、割とオーソドックスな映画だと思う。(才能は閉じさせちゃだめ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

劇中で、まさに満身創痍のキアヌ。こないだのマトリックスよりだいぶ動いてた感ある。
チンピラレベルから、殺し屋レベルまで散々戦って、疲れてるにも関わらず、サクレクール寺院の階段はきついわよー。SASUK
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

ハロウィンパーティー読んだような記憶があるんだけど、イタリアだったかな、てかポワロがイタリアに行ってるイメージなかったんだけど、映画オリジナルなのね。

ケネスブラナーが秀才過ぎて前半若干ついてくのが
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

全体としては悪くない。ただそれは一にも二にも原作の良さで。グッとくるのは田村先生が作中で紡いでたセリフで。なので映画としては原作から大きく外さなければ外さない。それが正解なんだろうけど、それでいいのか>>続きを読む

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.4

踊りは凄かった。ダンス尺が結構長めに取られてるのも納得。



以下、ややネタバレ。



ただ、ヒロインがなんでコンテンポラリーダンスにそんなにサクッと変えられるのか、すこし説得力に欠けるなと思った
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ヒンターラント(2021年製作の映画)

3.9

なかなか良いラストシーンじゃないの。このシーンのために本編があると言っていい。

ロシアの捕虜収容所からの帰還兵という重いテーマながら、連続猟奇殺人事件は、凄惨さは別としてわりとライト。フーダニットの
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

「ホウジョウトキユキ!」
え、いきなり!?w


キャストの豪華さと、あわい水色と鮮やかなオレンジの全体的世界観に興味がわいて鑑賞。カットは色味に加えて、少しシューレアリズムの絵画ぽい画づらは、らしく
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.3

アルツハイマーで記憶が続かないから、復讐の標的の名前を指に刺青する、ていうアイディアがなかなか良い!と思って見にいったんだけど、そのアイディアもう少し活かせれば良かったのにな。単なるメモでしかなくて、>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.4

毎年この季節に必ず何作かある、ひと夏系ムービー。
ロケハンは合格で、タイトルのとおり、湖を常に中心とした作り方もよかった。ただドラマとしてはいま一歩。いろんな方が言及されてる、「君の名前で僕を呼んで」
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君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

3.4

これは背景がわからないと、単なる消化不良映画になってしまうねえー。親子の会話はちょいちょいコミカルですらあるのに、今生の別れみたいなことをずっと言ってる。でもそれが何なのかは、もやっとしたまま進行して>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.4

ライアン・ゴズリングのケンのスチール写真が出てきてから楽しみだった本作。さすが期待を裏切らないケンの出来!仕上げるよねー。


細かいところまで、バービーの世界観を踏襲してたけど、ドラマは大してなかっ
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.6

一緒に仕事をした人たちが、当人の仕事ぶりを語るドキュメンタリーは、歯の浮くおべっかばかりでつまらないことがしばしばだけど、こちらタランティーノなので、、「彼は才能と芸術センスに溢れてる(だが圧倒的な昔>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

思ってたより娯楽娯楽した映画だった。なので、怖さはマイルド仕様。子役の子、お疲れ様!

やや気になったのは、ヴァチカンのシーンと、別部屋の親子のピンチと、ガブリエーレとその助手のシーンが何度かカットバ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.4

主演の子がマンガみたいな綺麗な子だなーと予告編で思ってたけど、本編で見たらそれ以上に美麗だった。レミもね。そんな子が一面のダリアの花畑走るって、美しい以外に何があるのー!?

心の中がぱんぱんになって
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

列車シーンて、たいてい屋根に登りがちだよね!


こないだのトップガンマーヴェリックの記憶も新しくMIの最新作が登場。そしてこないだのインディの記憶も新しく、列車の屋根上アクションシーンがあって、そう
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あらためて感動したのは、御大のさすがの独創性と、ジブリならではの演出と作画よ。

手書き感のある丁寧な背景、乗り物に乗り込むときや、ベッドに横たわるシーンにみられる独特のたわみ感の演出、お家芸とも言え
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.5

人情モノで、いい話だし、主人公の変化もちゃんとしてたけど、ところどころ説明不足な感じがして、ラストの良さもそこまで入り込めなかったのが残念。

主役のアンドレアライズボローも良かったけど、この作品、ア
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、ストップモーションで、「Pearl」のタイトルバックが出てきて、これは傑作の予感!!と期待した。センスの良さ、といい、意味の持たせ方といい、この時点で芸術点が加点されたよ。

ジャンルとしては、
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.0

手垢のつきまくったタイムループモノで、どこまで斬新にドラマを作れるか、興味津々だったのですが、わたしとしては、2000円の価値があるかと言われると、いろいろな観点で、ちょっとしんどかったかなー。眠気に>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

これまでインディシリーズには楽しませてもらったので、やはりこれは、見届けに行かなくては。。!!

ハリソンフォード、ほんとーにお疲れ様!
良い完結編だったんではないかな。(いやさすがにこれ以上の続編は
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

構成としては回想シーンと行き来しつつも、大部分は雪の山荘での密室劇サスペンス。まぁ種明かしみたいなのは多少読める部分もあるけど、相変わらず韓国脚本は骨がちゃんととしていて、演技もしっかりしてるので緊迫>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.2

モロッコ情緒あふれる佳作。

そのタイトル通り、ファーストシーンで布の綺麗さが映し出されて、うっとり。
その後もモロッコ特有の街の小道、ハマム、ミントティー、音楽、コーランetc。
モロッコ旅情を掻き
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.6

「タクシードライバー」のスコセッシがプロデューサー、脚本家だったポールシュレイダーが監督と脚本を担当、そして元🇺🇸大統領のオバマさんが2021年鑑賞した映画ベスト11本のうちの1本、という本作。 なぜ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

映像色が濃い作品。ドラマがなかったとは言わないけど、これだと「んー、まぁそういうことね」で終わってしまうかな。もう少し、毎日プール入って日焼け止め塗る以外にも、ドラマの書き込みがないと、この映画の個性>>続きを読む