mkさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

ドランのマティアス&マキシムといい、『君の名前で僕を呼んで』は、以降のゲイ映画に相当な影響を与えているのだなと。

本作はフィルム撮影がとにかくエモい。夏の思い出!青春!結末を考えると、美しいと単に言
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.9

幼い頃、リバイバル上映の予告映像か何かを映画館で見て以来、水面に二本足が浮かんでいるシーンが脳裏に焼きついていた。最近、それが『犬神家の一族』のワンシーンであることを知ったので鑑賞。

登場人物が多い
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.5

同じく精神病棟が舞台の『17歳のカルテ』が結構心に刺さったので、何となくこちらも観たのだけど、またちょっと違う話だった。(『17歳のカルテ』は女性だからこその悩みや女性同士のケアが描かれてる点で共感で>>続きを読む

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.0

マリリン・モンローの映画を初めて観たのだけど、写真と映像ではまた印象が違う!マリリン・モンローに抱いていたイメージは、大衆文化のアイコン以上でも以下でもなかったが、映画の画面に出てきた瞬間、虜になって>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

面白かった!
正直、映画を観ててここまでイライラすることはないというくらい、前半の主人公の主体性のなさや流されやすさには不快感を感じた。(それだけ黒木華が演じきっているということ) しかし、結婚式バイ
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ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

3.6

面白いけど飽きる、、
前作に比べて動物愛護的なメッセージ性は低くほっこり感もない。確かに、飼い主に捨てられた野良犬や猫の訴え、動物実験への批判は描かれていたものの、ドタバタコメディが中心で、終盤に至っ
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.7

実話。活動家とかではなく、ビジネスからムーブメントを広げたというのが、なんかリアルだなと。しかし、ここまで全力になれて、こうやって大きなムーブメントを作れたのすごい。生きたいという気持ちが、ここまでの>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.6

音楽がいい感じのロードムービー。
自由を求めて旅に出たはずが、かえって抑圧されることになる、、しかし、この手のストーリーって、希望のあるラストに向かっていくのがよくあるパターンだが、本作の迎えるラスト
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.7

ウィーンでオペラ鑑賞をして以来、オペラにちょっと詳しくなってみようかなと思って観てみた。あと丁度3年前の今ごろ、パリのオペラ座を訪れたことも思い出した。

よく耳にするテーマ曲には流れる度に高揚感を感
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

すごい映画を観てしまった、、!という気持ち。
観たことのないアクションや構図。印象的なシーンの連続で、怒涛の映画だった。ラージャマウリ監督はどこからアイディアが湧いてくるんだろう。ストーリーは二転三転
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

これまた優しい映画。沖田監督が作る映画がとても好き。
冒頭のシーンで役所康二演じる主人公は怒鳴るに違いないと私は思ったけど意外にも淡々と受け入れ、図々しい要求にも嫌々ながら手助けする。そして、どんどん
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

3.6

ポケモン映画的なものを想像していたら、意外とリアリズム。デジモン初見だったので、理解できないシーンが多少あったり、キャラクターへ感情移入ができなかったりで、すごく面白いとまでは思わなかったものの、40>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.7

原理主義の恐ろしさと、これが実話であることの恐ろしさ。しかし、宗教による異性愛主義の言説が描かれている映画を観ると、なぜ日本は宗教国でもないのに、同性愛に関して非科学的で間違った情報が蔓延しているのか>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

2人の掛け合いがリズミカルで面白かった。
私が個別塾でバイトしていた時、生徒と恋バナしてる先生は結構いたし、元生徒と付き合ってる知り合いもいる。しかし私の感覚では、生徒相手に恋愛相談なんてできないし(
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.7

これは果たしてホラーなのかはよくわからないけれど、1時間の中で見応えのある作品だった。90年前だからこそ作れた映画。今では考えられない、、小人症や奇形を持つ一流パフォーマーを世界中から集めたために、撮>>続きを読む

カンフー・パンダ(2007年製作の映画)

3.7

カンフー映画好きとしては観とかなければと思って鑑賞。テンポも良くて最後まで面白かった!熱い根性映画になり過ぎず、クスッと笑える修行風景と最後まで変わらないポーのゆるさが最高。お腹がめちゃくちゃ可愛し、>>続きを読む

Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

3.8

ビアンカデルリオとか有名ドラァグクイーンもカメオ出演してて、ドラァグレース好きの血が騒いだし、とても楽しいミュージカル映画だった。

主人公のジェイミーがすごく可愛くて、明るくて、応援したくなる。ホモ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ良かった!続編どうなることかと思ったが、チャドウィック・ボーズマンを追悼する映画でありながら、且つMCU映画の1つとして、ここまでクオリティの高いモノに脚本をリライトしたことが凄いなと。>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

4.0

今日は節分。南南東がちょうどテレビの方向だったのでラッキーと思いながら、本作を観ながら無言を守って恵方巻きを食べていた。そしたら、まさかの映画の中でも節分が登場して、思わず「あ!」と発してしまった。失>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

面白かった〜!未見の状態でホラー好きの母に勧めたら、「最悪だった」と言われてしまったので、食わず嫌いしていたが、『ミッドサマー』同様、私の好みだった。ここまでくると、よくこんな描写や展開が思いつくなと>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

3.7

セリーヌ・シアマ監督の作品。
終始、すごくハラハラした。親の理解の無さと尊重しなさには辛くなったけど、そこで連帯できる兄弟がいるのは良いな、と一人っ子の自分は思った。

しかし、既に胸に膨らみがある子
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

正直、作画は好みではないが、このほのぼのとした作風と戦時中であることの乖離が、残酷さやグロさを掻き立てていて、より心に突き刺さる。

そして、男性中心に描かれる戦争映画が殆どである中で、本作は戦時中の
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オアシス(2002年製作の映画)

3.7

感想が難しい。相当デリケートな作品だと思うのだけど、この映画を作ろうと思ったイ・チャンドンがすごい。そして、脳性麻痺の状態と定型発達者であったならばというifを演じ分けたムン・ソリの演技力がすごい。ワ>>続きを読む

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

4.0

楽しい映画!
『スクールオブロック』『ブルースブラザーズ』といい、ミュージック×コメディ+ぶっ飛んだ演出って、当たり前だけど、すごく元気出る。人気ラジオ局の映画なだけあって、挿入歌の選曲が素晴らしいし
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.9

優しい映画。ユーモアと切なさとゆるさの塩梅が素晴らしい。さすが沖田監督。

沖田監督の映画って、クィアな人が時々登場するわけだけど、変に悲観的な取り上げ方をするでも、(本作だったらトランスジェンダーに
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赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

3.5

途中で観るのをやめてから期間が空いてしまったので、曖昧な感想、、

モノクロのロマコメ。ノンストップで繰り広げられる土壇場コメディで、そこそこ面白かった。(スクリューボールコメディといって、1930年
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

面白かったー!久しぶりに、サクッと観れる系のネトフリ映画を観た気がする。
正直、ミステリーというよりかは、探偵ダニクレが繰り広げるコメディという感じがしたけれど、映画としては普通に面白い。前作よりも好
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ベイブ(1995年製作の映画)

4.2

ベイブがとにかく可愛い。ほっこりするし、面白い。吹替で観たのだけど声優の声も可愛かった。そして、90年代後半の子供向け映画の雰囲気が自分の好みだなと再確認。(ex.マチルダ) どう撮影したのか気になる>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

3.7

百合成分(というか、ほむらちゃんの愛)は多分に感じられて素晴らしいのだけど、1日で3部作見切ったせいで、マンネリを感じてしまった。最後の目まぐるしい展開に、胸アツになれず。もっとゆっくり咀嚼すべきだっ>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.0

「邪魔するルールなんて壊してみせる!変えてみせる!」このセリフが好きだ。フェミニズム的であり、それ以上に広範囲の人をエンパワメントする力があるように思える。見始めた時は、プリキュアのダークファンタジー>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

3.8

まどマギという存在がずっと気になってたので、ついに鑑賞。めちゃくちゃ面白かった!!そしてまごうことなき百合、、!
プリキュアとかセーラームーンの系譜を感じつつも、驚くほどダークでグロい。ファンタジーな
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.9

面白かった!
流れる音楽がめちゃくちゃ最高で、軽快で、テンポも良いので、ゴッドファーザーほどのヘビーさを感じず、エンタメとしてサラッと観れる。とても映画的なストーリーなのに、実話というのがまた凄い。冒
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.9

面白かった!特に終盤にかけてが面白い。2時間強という尺に話が詰まってるので、テンポ良く進んで中弛みもない。正反対の2人がコンビを組む展開は、やっぱり興奮する。胸アツ、、!

しかし、色んな名前が、ファ
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.9

やっぱり、ロザムンド・パイクはかっこいい!!レズビアンカップルなのも良かったな〜

敵側も、女性だろうと容赦なしに徹底的にボコボコにしようとする意気が良いし、それに対してどれだけ汚かろうが、徹底的にや
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.9

面白かった!思っていたよりグロい描写が多いが、叫んで笑いながら観れる感じ。スピード感があり、サクッと観れるし、あの効果音の本家だと思うと、テンションが上がる。テンポが良い分、途中で主要人物以外の名前や>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.6

サスペンス映画のように進んでいくので映画としても面白かった!そして、美しい。100人以上の画家が1枚1枚描いているらしく、ストップモーションのように絵が動いていく。様々なタッチがあって面白いのと、要所>>続きを読む